花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ハッピーエンド

2021年03月02日 | 研究
昨日は卒業式。途上国の水問題の解決に貢献しようと
研究活動をしてきたトレジャーハンターズも無事旅立ったようです。
ご存知の通り、そもそもハンターズは男子4名女子1名の研究班でした。
国際大会であるストックホルム青少年水大賞の決勝審査が始まる直前まで
この5名で活動してきましたが、事情により女子メンバーが転校。
したがって決勝は男子ばかりで挑むことになりました。
振り返ると、地道な水質分析など彼女の貢献は大きく
もし彼女がいなければ日本代表も世界グランプリもあり得なかったと思います。
実際、土壌流出抑制実験で用いた三和土の集水ウイングは
彼女が製作したもの。丁寧な仕事で誰よりも優れたモデルを作ってくれました。
そんな彼女なので転校後も何かと連絡を取り合いっていました。
グランプリ受賞も真っ先に報告し、ともに喜びを分かち合いました。
そんな彼女がまもなく卒業式を迎えるハンターズを訪ねて来校してくれました。
転校当時は体調不良で元気がなかったのですが、今はすっかり復調。
卒業も大学進学も決まり、ハンターズと同じように春から新たなスタートを切るようです。
大会報告書、完成した卒業アルバム。さらに男子からのメッセージも渡し
最後はみんなで記念写真となりました。もちろん中心は彼女。
一番見て欲しかった彼女にブルークリスタルを2本も持ってもらいました。
今までたくさんのマスコミに取り上げてもらいましたが、写真もインタビューも4名。
でもメンバーみんな心の中では、本当は5名で成し遂げたものなんだと思っていたので
どうもしっくりしない感じがずっとしていました。
しかし宝探しの旅の最後の最後に、偶然にも全メンバーが集結してグランプリを祝えた。
これは女神フローラの計らいなのか、まるで映画のようなハッピーエンド。
これにて物語も完結です。さてハンターズの冒険の旅はいかがだったでしょうか。
続編があるかどうかはわかりませんが、今後ともご支援お願いいたします。
コメント

想いを届けるアイデアと技術

2021年03月02日 | 研究
今年で結成13年目を迎える研究班。
フローラ、ハンターズと愛称を変えながら時代の波に飲み込まれずに
独自のスタイルで活動を続けています。
先日の卒業式でもオリジナル卒業アルバムやメッセージを届けるという
伝統行事は後輩のJr.によって滞りなく執り行われました。
そんな研究班のもうひとつの伝統がお祝いのハガキを
卒業式当日に感謝を込めて各メンバーの家に届けること。
おそらく今回も無事配達され、晴れの門出に花を添えたと思います。
さてハガキの図柄は結成時の2009年からいつも同じ。
紅白のリンゴの写真です。2009年、研究班にはフローラと
アップルガールズという2つのチームがありました。
当時はまだ2年生だったフローラよりも、3年生の姉貴分である
アップルガールズの方が「白いリンゴ」を開発したこともあり
マスコミやテレビ番組から引っ張りだこ。まさに人気タレントでした。
そんな彼女たちが白いリンゴで提案したのは、一歩踏み出す勇気のススメ。
SNSが当たり前になった世の中だからこそ、
祝福や感謝の気持ちを届ける際は、直接目を見て伝えて欲しい。
白いリンゴは、対面がちょっと照れちゃう人たちをそっと後押しするアイテム。
花束、ケーキのように気軽に使ってもらいたいという
いかにも女子高生のメッセージが共感を呼びました。
彼女たちが名付けた名称は白いリンゴではなく「メッセージアップル」。
キャッチフレーズは「想いを届けるアイデアと技術」。
これらの言葉からも彼女たちがどんな思いで開発したのかがわかります。
卒業式当日に届けるこの紅白リンゴの祝福ハガキは彼女たちの提案を受けたもの。
先輩に感謝を届けるために、開発当事者である研究班は今もなお続けています。
コメント