花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ヨルダンから吹く風

2021年03月15日 | 研究
卒業式の直前、ヨルダン大使とご歓談する機会をいただいたハンターズ。
気さくな大使はハンターズの4名にヨルダンのことをいろいろ教えてくださいました。
自分たちの研究活動が、このように世界に通じているんだということを
実感した彼らは感無量だったと思います。
それからしばらく経って大使館からプレゼントが届きました。
開けてみるとたくさんの品物がいっぱい。ちょっと紹介します。
左からサンドグラス。ガラス瓶の中に国名やラクダの絵が砂で描かれています。
そういえばインディージョーンズの冒険も砂漠が舞台でした。
真ん中のパックは飲み物ではなく、フムスというひよこ豆のペースト。
ゴマやレモンなどが添加されており、パンや野菜、お肉などディップして
朝食べるのだそうです。右側は死海のバスソルト。プカプカと浮いてしまう
死海はヨルダンに接しているんですね。最後は背面のきれいなハッタというベッドカバー。
調べてみるとハッタとは、アラブの遊牧民が頭にかぶるもので
ヨルダン系の方々は赤と白の格子柄を用いるようです。
詳しくないので、もし間違っていたらごめんなさい。
おそらくこれを一般の方も使えるようベッドカバーにアレンジしたものだと思います。
もちろん写真がいっぱいのパンフレットも入っており、
いただいた貴重なプレゼントを見ているだけで海外旅行に行ったような気がしてきます。
本来ならばストックホルムのお土産をたくさん持ち帰ったはずのハンターズ。
コロナで海外には行けませんでしたが、ヨルダンから風が吹いてきたようで
本当に嬉しく思います。大使館の皆さん、本当にありがとうございます。
さてこのプレゼントを受け取るため本日、月曜日
ハンターズ全メンバーが再び学校に集まります。
コメント

勘違いが止まらない

2021年03月15日 | 環境システム科
これは環境システム科のガラス温室。
立体スタイルの水耕装置でイチゴが栽培されています。
近づいてみるとあたたかな環境のためか白い花がたくさん。
収穫も近いと思います。さて農作物を食べるのには旬がいいといいます。
旬の作物はおいしいのはもちろん、栄養分が豊富だからです。
しかし現在、青森県では妙な勘違いが定着しつつあります。
旬とはもっともその作物が多く収穫される時期。
青森県であれば本来、太陽をいっぱい浴びた露地のイチゴは初夏に実ります。
ところが現在、イチゴは高値で出荷できる温室栽培が定着したため
収穫量が多いのは春。もしくは冬になりました。
そのため青森県はイチゴの旬は冬から春という資料を作って
子供たちの教材用に配っているのです。
果たして北国の青森県が石油ストーブを焚いて無理やり作っている
早春のイチゴを旬と呼ぶには、さすがに違和感を感じます。
ビタミンなど調べてみたら絶対太陽を浴びた本来の旬の方が
おそらく多いのではないでしょうか。
旬を大切にしてきた農業が近代化した施設園芸を進めた結果、
自ら旬を狂わしている。
子供たちには本来のイチゴという植物の正しい旬も伝えて欲しいものです。
コメント