花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ちょっと厄介

2021年03月25日 | 研究
昨年の暮れ、環境班は久しぶりに日本学生科学賞の全国大会で入賞しました。
受賞したのはハンターズ&Jr.。珍しい先輩後輩の合同チームです。
研究は三和土を使った簡易堤防の研究で、青少年水大賞のためにハンターズが製作した
三和土をベースにJr.が成分の溶出を防ぐ方法をさまざま工夫したものです。
この大会は1957年に創設された歴史のあるコンテストで、科学の甲子園ともいわれます。
フローラは結成年の2009年にLEDを使った植物研究で入賞したのを皮切りに
何度か全国大会の表彰式に招かれる栄誉をいただきました。
今年はオンラインでしたが、いつもなら会場は日本科学未来館。
秋篠宮殿下がご臨席されることから水大賞同様、権威ある大会であることがわかります。
さて今年全国大会でいただいたのがこの盾。面白いことに賞状の文面が記載されています。
つまり賞状と盾が一緒になっている盾なのです。そのためちょっと重厚な仕上げ。
これはこれで存在感のあるオリジナルの盾ですが、ちょっと厄介なことがあります。
農業高校にはアグリマスターという表彰制度があります。
3年間の活躍や資格取得を讃える制度で、名農でも多くの生徒が挑戦しています。
今年はドローンチームの女子が素晴らしい成績を収めたので特別に全国表彰されています。
活躍は点数化されるのですが、この大会の成績もポイントとして数えられます。
そして申請する際は、その証明に賞状の写しをつけることになっています。
ということはこの立体の盾をコピーするか、写真に撮って印刷しなければなりません。
これがちょっと面倒なのです。また申請するのは名農の場合はいつも3年生の12月頃。
したがって1〜2年生で受賞した賞状はそれまで大切に保管しておかなければなりません。
ところが人によってはいざという時、どこにしまったかわからなくなったという人がいます。
そこで環境班は賞状伝達が終わったら大事に倉庫にしまっておく習慣ができました。
ハンターズはもう卒業したので、この盾を利用するのはJr.たち。つまりあと2年後です。
それまで忘れないよう学校の陳列棚にでも飾っておきたいと思います。
明日は修了式、そして離任式。お世話になった先生方とお別れする日でもあります。
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赤ちゃん

2021年03月25日 | 学校
このところ春の陽気を感じる日が増えています。
そんな日の日中は暖房不要。太陽の恵に感謝しています。
そうなると植物たちも動き出します。これはクリスマスローズ。
寝たふりをしていましたが、とうとう顔を出してきました。
いつも思うのは葉も茎もみんな赤いこと。まさに赤ちゃんです。
人間の赤ちゃんが赤いのは、血管が透けて見えるからとか
褐色脂肪細胞が多いとかといわれますが、
クリスマスローズには血管がありません。
これはアントシアニン系の色素を多く含むから。
萌芽したばかりの若芽はまだ弱く太陽の日差しは強すぎます。
そのため活性酸素の発生を抑制する
赤いアントシアニン系の植物色素で防御するのです。
紅葉の若葉などよく見ると最初の葉が赤系なのは
みんな同じ理由だと考えられています。
また葉が茂るようになると次第に緑になっていくのも面白いところです。
さて今日は合格者説明会。ピカピカの1年生が名農に集まり
教科書や制服を注文するなどいろいろ準備を行います。
1年生は名農にとって大切な赤ちゃん。強く大きく育てたいと思います。
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