花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

もしかしてだけど

2021年06月25日 | 研究
机上にあるのはマグネチックスターラー。
磁石でガラス容器内に入れた金属製の小さな棒を
くるくる回し、液体を攪拌する装置です。
初めて見たときは、自分でやらず機械にかき混ぜさせるとは
なんて怠け者だと思ったものです。
しかし機械がやってくれているうちに次の準備ができるので
今はありがたくその恩恵にあずかっています。
さて容器の中に入っているのはフローラお馴染みのマイクロバブル水。
目に見えないたくさんの微細気泡が入っている特殊な水です。
もうひとつ入っているのはある鉱物。
彼女はこの鉱物に富栄養化した水に含まれる窒素類を吸着させて
水質浄化させる研究を昨年から取り組んでいました。結果は上々。
4月から取り組んできたこともあり、そろそろ終わりに近づいてきましたが、
せっかくなら吸着した窒素を再利用できないかと考えるようになりました。
そこで彼女は鉱物を水洗い。ところがガッチリ吸いつけているのか、
そう簡単に洗っても溶出してきません。
そこで登場したのが懐かしのマイクロバブル。
2011年、東日本大震災で塩害を起こした土壌から塩分を洗い流すのに
優れた効果を上げたチームの秘密兵器です。
もしかしてだけど、この水で鉱物を洗ったら吸着された窒素分を回収でき、
栽培にまた使えるかもしれないと思ってんじゃないの?
使い捨てにしない偉大なる貧乏性。
果たしてもったいない精神が通じるのでしょうか。
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君の努力に花束を

2021年06月25日 | 学校
先日ご紹介したフロリバンダという系統のバラが
とうとう開花しました。フローラ(花)と
バンドル(束)という名の通り、枝先にたくさんついた
蕾が一斉に咲くのでまさにひと枝で花束。圧巻の景色です。
品種の名前はアンジェラ。咲き姿が美しいつるバラです。
さて昨日は2年ぶりに農業クラブの県大会が開催されました。
昨年は開催できなかったのですから、結果はともあれ
今年はどの学校も精一杯努力し、頑張ったのではないでしょうか。
みなさんにバラの花束を差し上げたいぐらいです。
さて先日、今年度で農業関連学科が閉科される津軽のある高校の
最後の3年生がリンゴ研究に一生懸命取り組んでいる様子が
テレビで紹介されました。するとどうでしょう。
今度は名農生が地元の農家を支援するため
巨大なサクランボであるジュノハートの化粧箱作りをしたという
ニュースが立て続けに放映されたではありませんか。
もちろん園芸科学科の生徒たちです。
しかしよく考えると園芸科学科も今年度で閉科。
そういえば県内のある総合学科の高校の農業系列も今年閉じられました。
初めて勤めた時、県内には農業を学べる高校が7つありました。
ところが来年度からはたった4つ、ほぼ半分になります。
将来、いったい誰が日本人の食料を作り、
祭りや風習などの文化を守って行くのでしょうか。
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