花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

甘酸っぱい戦い

2021年06月07日 | 学校
6月になり北国にも初夏がやってこようとしています。
6月の南部町といえば、なんといってもサクランボ。
毎年下旬から収穫が始まります。
また県内外から毎年たくさんのお客様がやってくるサクランボ祭も
毎年6月20日前後からスタート。品種によって収穫期が違うので
このお祭りは約1ヶ月と長期間行われます。
今年もまた名農生の代表がPR担当のフルーツ娘に任命され活躍するはずです。
もちろん町の直売所であるチェリーセンターには
見たこともない品種のサクランボが山ほど並びます。
いろんな色や大きさの品種を眺めるだけでも楽しいので、
機会があったらぜひ足を運んでもらいたいと思います。
しかしチェリーセンターにも並ばない品種があります。
それが「ジュノハート」。500円玉ぐらいの大きなハート型のサクランボです。
昨年全国デビューしましたが東京や大阪であっという間に完売。
今年も順調に育っているそうですが、数量が少ないうえ高値ということもあり
そう簡単に入手できません。しかし名農にはそのジュノハートの木があります。
昨年初収穫され校内で展示されましたが、今年もきっとお目にかかれるはずです。
さてサクランボといえば山形県。その山形県も大きなサクランボの開発に成功し
「やまがた紅王」と命名されたそうです。
こちらは令和4年に先行販売、正式な全国デビューは令和5年。
すでに青森の「ジュノハート」と山形の「やまがた紅王」の一騎打ちが予想されており
今後、ますますサクランボの甘酸っぱい戦いが話題となりそうです。
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先輩に背を向けて

2021年06月07日 | 研究
透明な容器に入っているのは油と水。
普通であれば水と油は完全に別れてしまいますが
よく見ると容器の中に小さな油の粒が無数に浮遊しています。
この現象を乳化といいます。私たちが日頃使っている洗剤は
油汚れを包み込み、このような小粒にして引き剥がしてくれますが
それは界面活性剤のおかげです。
しかしこの液体にはなんと洗剤は入っていません。
2019年、トレジャーハンターズにフローラから学んだ研究のノウハウを
伝授してくれたバブルボーイズは、農薬を緻密な泡にして
散布するエコなアイデアを披露し、文部科学大臣賞などたくさんの栄誉に輝きました。
そのアイデアを実現する鍵になったのが機能性展着剤。
やはり界面活性剤でした。しかし現在、便利な界面活性剤による水質汚染も
問題になっているようです。フローラハンターズの女子が取り組んでいるのは
バブルボーイズと正反対で界面活性剤を使わない技術開発。
別に先輩が嫌いなわけではありませんが、
あえて背を向けて成果を出そうとしています。
先日実験したところ、彼女が作った液体は合成洗剤ほどではありませんが
油がしっかりと乳化され、洗剤代わりになることを確認できました。
もう少し実験は続きますが、面白いものを見させてもらっています。
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