花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ドライサウナ

2021年06月12日 | 研究
昨日は北海道はじめ北国で気温がぐんぐん上がり
南部町のお隣の三戸町では34.1度と猛暑となりました。
そんな日に限って課題研究は温室での活動日。
幸い、この地域はコロナの感染は比較的抑えられています。
マスクをつけるのは大切な命を守る行為ですが
温室でマスクを外すのも命を守る行為。
そこで総合的な判断でマスクを取って、
風の少しある日陰の屋外で三和土作りの作業を行いました。
ところが始まって1時間もするとみんなご覧のとおり、ぐったり。
フローラハンターズの本家は園芸科学科の草花班です。
そこで実習途中、草花温室に暑中見舞いで顔を出してみると
朝8時30分には温室の気温は38度だったと教えてくれました。
それじゃ13時30分の今はいったい何度になっているのでしょう。
さっそくハンターズの本拠地である馴化温室に戻って
温度計を見てくるようお願いすると何やらメンバーが騒いでいます。
それもそのはず、気温は52度。まるでドライなサウナ状態。
植物たちもぐったりしています。
果たして夜になって気温が下がると持ち直してくれるのでしょうか。
生命を相手にする研究は本当にたいへんです。
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課題も楽しく解決しよう

2021年06月12日 | 園芸科学科
畑作と果樹園が主力の第1農場です。
道が名久井岳に向かって伸びていますが、その両脇にはたくさんの果樹の木。
リンゴ、モモ、サクランボ、ウメ、ブドウなど
フルーツの里「南部町」ならではのオールスターが揃っています。
また山吹色の建物がなんともいい感じ。
ここだけ見ると外国のような景色です。
さてこんな長閑な第1農場ですが、もう少しすると一気に活気づきます。
それがサクランボとニンニクの収穫。いずれも収穫期は今月下旬からで
果樹を担当する園芸科学科がサクランボを、
畑作を担当する生物生産科がニンニクを収穫します。
サクランボもニンニクもこの地域の特産物。
毎年、学科をあげてみんなで楽しく収穫を行います。
ところが園芸科学科は今年度をもって閉科。長い歴史に幕を閉じ、
名久井農業高校は3学科から2学科という新体制になります。
現在の予定では園芸科学科が担当していた草花部門は
同じ施設を使うことから環境システム科に、
そして果樹は食糧生産を担当する生物生産科に移行することが決まっています。
そうなると来年の6月のサクランボとニンニクの収穫は
生物生産科が担当することになります。
これはてんてこ舞い。もしかしたら環境システム科に
助っ人の依頼が来るかもしれませんね。
名久井農業高校には果樹地帯という地域の特性から水田はなく
全校あげての田植えという行事はありません。
これからサクランボやニンニクの収穫が
名農ならではの全校行事になるかもしれません。
新体制の課題も楽しいアイデアで乗り切りたいものです。
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いい仕事しています

2021年06月12日 | 学校
黄色の小花をつけているのがモッコウバラ(木香薔薇)。
バラには250種ほど原種があるといわれていますが
これも中国原産の原種のひとつです。
バラといえばヨーロッパですが、かつてはみんな一季咲きで
年に1回しか咲きませんでした。
ところが中国の原種が持ち込まれ、品種改良されたおかげで
現代のバラがもつ耐寒性、つる性、四季咲き性が付与されたといわれています。
アジアのバラの遺伝子も、地味ながらなかなかいい仕事をしているようです。
さてモッコウバラには黄色と白色の2種類があり、
それぞれに一重咲きと八重咲きがあります。
最初に発見されたというモッコウバラは白の八重だといわれていますが
これは黄色の八重咲き。その昔、中国で育種されたものです。
日本には江戸時代に入ってきて大人気となります。
その理由はもうひとつの優れた特性。
なんとバラにつきもののトゲがないのです。
江戸はサクラソウやアサガオなど世界有数の園芸ブームが起きた都。
怪我することなく管理できるため、人気になったというわけです。
この黄色のモッコウバラである
ロサ・バンクシアエ・ルテア(Rosa banksiae‘Lutea’)は
秋篠宮殿下のご長女、眞子様のお印。
優しい色合いの小花をたくさん咲かせてくれます。
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