花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

鳥肌

2021年06月27日 | 研究
先輩フローラハンターズとともに
植物にストレスを与える実験をしている今年のJr.。
彼女は小松菜やレタスなどの葉菜類を
ガッチリと冷やしてた養液で栽培しています。
夏に向かって暑くなるので水風呂は気持ちよさそうに思えますが
夜間の水温は10度前後まで冷えます。
昔、バラエティー番組の中に熱湯風呂が登場しましたが
これはその逆。氷を入れた風呂に数週間も入るというまさに拷問です。
植物はストレスを受けると身を守るために
糖度を高めたり、ポリフェノールを増やすなどの対抗策をとります。
地元では冬場にホウレンソウを育て、糖度を高める「寒締め栽培」が
定着しています。Jr.の研究もそれに似ていますが
外気は初夏の温室なので高温。頭は暑いけれど足元が冷えるという
自然界ではありえない不思議な状態です。
あと10日もして期末考査が終了したら、小松菜の収穫となりますが
よく見ると冷水栽培している葉がデコボコになってきました。
まるで「鳥肌」。寒締めホウレンソウの特徴は葉のデコボコと
そして厚い葉。与え続けたストレスが形状の変化となって
現れてきたのかもしれません。
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都合が悪い

2021年06月27日 | 環境システム科
今年から草花部門が本格的に入ってきた環境システム科。
環境班の本拠地である馴化温室と
現在使われていない熱帯植物温室との間に花壇ができました。
ここは温室の影になり道路から見えない場所だったので
いつも空き地でしたが、急に花が植えられ明るくなりました。
すると気になってくるのが左側に見える巨大な鉢。
水不足でだらんと葉が垂れており、花壇とは不釣り合いです。
これは今から5年ほど前に先輩フローラが植えたふき。
遮光してシュウ酸をトマトよりも少なくし、
生食できる「サラダふき」を開発した際に用いたものです。
鉢植えのため水分も養分も不足気味で大きくなれませんが、
ラワンブキという北海道の在来種で、
本来は秋田ふきよりも大きくなります。
きれいなペチュニアの花壇としおれたラワンブキ。
景観を悪くしているのであとで移動しなければならないようです。
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あなたの知らない世界

2021年06月27日 | 研究
薬草の水耕栽培に挑戦している男子メンバー。
いろいろな形式の装置で試していますが、
ご覧の通り、根腐れというか茎そのものが腐敗してきました。
これは湛水状態の一般的な水耕栽培装置で育てたもの。
かつて先輩のチームフローラフォトニクスが失敗したのと
同じような状態です。この薬草はとにかく過湿が苦手なようです。
先輩がこの方法で何度も失敗しているのは最初から承知のチャレンジ。
したがってこれは想定内の出来事なのです。
しかし彼が手作りしたミスト装置で栽培している方は、いたって順調。
そんなことで慌てることなく対応しています。
数種類の植物で栽培試験をしていますが、
植物によって湛水の方が成長するもの、
ミストの方が成長するものなど面白い個性も出てきました。
誰も知らない世界を覗かせてもらっています。

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