花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

僕らのアフリカ

2021年06月20日 | 研究
3代目環境班フローラハンターズには女子が3人。
この日は早く終わった2人が、もうひとりの調査を手伝っていました。
偶然ながら3人とも南の国で起きている環境問題の研究に挑戦しています。
とはいっても南部町は北国。南国とは程遠い環境です。
そこでせめて気温だけでも高いところでということで温室で実験をしています。
6月の温室は気温が40度を超える時もあります。
先日、他の班の生徒が顔を出し、温室の中を興味深かげに覗いていましたが
むちゃくちゃ暑い環境に悲鳴をあげていました。
チームはこの日、お揃いのTシャツに体育で着用する短パンで活動しましたが
やはり40度近い高温。湿度は低いのですが数分いただけで汗が吹き出ます。
でも北国だけあって朝夕は気温が15〜16度まで下がります。
赤道付近の国々は、もしかしたらこんなところかもしれない。
誰も行ったことがないため、勝手に妄想しては活動を続けています。
予定ではあと1ヶ月はここで活動しなければなりません。
過酷な夏の温室は、彼女たちのアフリカなのです。
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巴戦の予感

2021年06月20日 | 研究
チームの本拠地である馴化温室前にある鉢植えブルーベリー。
このところ天気が良かったので、ぐんぐん実が大きくなっています。
名久井農業高校は7月1日から学期末考査。
この調子でいったら今月下旬、つまりテスト前には収穫できるかもしれません。
昨年からピートモスを加えたり、堆肥を与えたりと管理してきました。
アントシアニンいっぱいのブルーベリーで眼に栄養を補給し
無事テストを乗り切って欲しいと思います。
さて今のところ、長年のライバルである鳥たちは静か。
姿が見えません。彼らも美味しい時期を知ってるので
今は食べるタイミングをはかっているのかもしれません。
しかし今年は鉢のすぐ横で環境システム科の1年生が
実習をするようになりました。
紫色に熟した果実は嫌でも目に入ります。
もしかしたら今年は、名農のキャンパスに住む鳥と
無邪気な1年生たちとの巴戦になる可能性も出てきました。
まもなく時間いっぱい。立ち会いを制するのは誰でしょう。
そういえば昨日の新聞に、またまたお隣の三農出身の方が
大相撲の新弟子検査を受けたと紹介されていました。
相撲王国青森育ちの後継者たちが頑張っています。
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ベリーズ工房

2021年06月20日 | 
この緑色の丸い果実がなんだかわかりますか?
これはスグリ 。昔、庭先で摘んで食べたことのある方も多いと思います。
実はこのスグリ 、古臭い食べ物のように感じますがそうでもありません。
西洋スグリはグースベリー、房スグリはカーラントと呼ばれ
健康維持機能を持つことから現在、人気のジャムになっています。
西洋ではスグリがジャムの最高峰だといわれるそうです。
青森県、特に青森市は黒房スグリの産地。
黒房スグリという名だとピンときませんが
カシスといったらジュースにも使われるので皆さんご存知だと思います。
でもこのスグリは房スグリではなく西洋スグリのグースベリー。
違いは枝にトゲがあるかないか。グースベリーにはトゲがあるのです。
グースはガチョウですが、ガチョウが好んで食べる果実という意味ではなく
このスグリで作ったソースがガチョウやアヒルなどの肉料理に
ぴったり合うことから名付けられたといわれています。
さてこの西洋スグリの持ち主はチームフローラフォトニクス。
LEDを照射して機能性を高めたジャムを作ろうと6〜7年ほど前から
育てている実験材料です。研究はすでに終えていて、ブルーベリーなど
これらの果実に含まれるポリフェノールを増やすことに成功し
いくつかの大会で受賞しています。現在は実験に使ったスグリやルバーブが
ブルーベリーと並んで栽培され、後輩のハンターズが時々管理しています。
先日、まだ熟していないこの実を口にして大騒ぎしていたメンバー。
昔の子供と違い、悲しいかな馴染みのない果実になったようです。
この技術を用いた新商品開発の取り組みはまだ。
機会があったら来年でも挑戦してみたいと思います。
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