花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

赤土

2021年06月08日 | 研究
ずいぶん赤い土だとは思いませんか。これが通称「赤土」。
関東ローム層というのを授業で習いましたが、これはその関東ロームです。
富士山など関東方面のたくさんの火山灰が堆積してできた粘土質土壌で
鉄分を含むため、このように赤くなるのだそうです。
さらに調べてみると同じ火山灰土でも湿潤だと植物が生えるため、
黒土になるとのこと。現在の関東は湿潤なため土壌の上層は黒土ですが
堀っていくと大昔にできたこの赤土が出てくるとのこと。
周辺の畑ではあまりお目にかからない色なので、
さすがのフローラハンターズも不思議に思ったようです。
さて現在、三和土作りに取り組んでいる環境班。
昨年は世界大会でグランプリを受賞した機能性集水システムの他にも
肥料分を含んだレンガの代わりになるブロックを作ろうと
いろいろな土で試しました。この赤土もその時に入手したものです。
現在、実験室に余っているこれらの土を使って
フローラハンターズが別な実験に取り組んでいます。
余り物でどんな美味しい料理を作ってくれるか楽しみです。
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赤玉土

2021年06月08日 | 研究
こちらは「赤玉土」。ころころした粒状なのが特徴です。
園芸では馴染みの土で、よく盆栽などの表土として使われます。
これは乾燥しているので白っぽいのですが、水を含むと赤くなります
したがって水やりのタイミングがわかると昔から重宝されています。
さてこの赤玉土、どのようにして作るかお分かりですか。
なんと先ほどご紹介した赤土を乾燥させふるいにかけ、
粒のサイズを大、中、小などに揃えて完成。
つまりこれも「関東ローム」というわけです。
赤土はあまりお目にかからないのでみんな驚いていましたが、
実は赤玉土に姿を変えて昔から私たちの身近にいたようです。
肥料分を含まないうえ、肥料の効きや排水が悪いので
作物栽培ではあまり使われません。
同じような土に栃木県鹿沼市で採掘される鹿沼土があります。
やはり関東の火山によってできた土で園芸では欠かせない用土ですが
こちらは粘土ではなく軽石。したがっていろいろな使い道があります。
多種多様な土を使って遊びのような研究に取り組むフローラハンターズ。
どんな不思議を発見できるか楽しみです。
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