花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

いじめ かっこ悪い

2021年06月01日 | 研究
この小さな水耕栽培装置にレタスが植えられています。
これはJr.ではなく本隊であるフローラハンターズの男子二人の研究。
二人はそれぞれ植物とは直接関係ないテーマに4月から取り組んでいますが
挑んだテーマの半分が失敗する最近の環境班。
そこで万が一のために植物を使ったサブ研究にも取り組んでいるのです。
彼らが取り組んでいるのはストレスが植物に与える影響。
一般に植物は低温や強光などを受けるとストレスを感じ、
防御するために糖度を高めたり、抗酸化成分のポリフェノールを増やすなどの
反応を示すことがわかっています。北国で有名な寒じめホウレンソウは、
この現象を上手に利用して低温で食味を良くする栽培技術です。
そこでこの二人も植物にストレスを与えることにしました。
ストレスの内容はまだ内緒ですがユニーク。楽しんで取り組んでいます。
しかしストレスを与えて楽しむとは、なんて心無い行動でしょう。
「いじめ」がダメなのは、もちろんわかっているのですが
そもそも栽培は人間が自分勝手に植物を利用する行為。
決して悪気があるわけではないので、お許し願いたいと思います。
彼らの研究は5月下旬にスタートして6月下旬には終わる短距離レース。
オリンピック前に終わります。さて今日から6月。高校総体まで1週間を切りました。
昨年は中止となりましたが、今年はさまざまな工夫をしながら実施予定。
名農も今日から短縮授業で選手たちをサポートします。
ところが今日の課題研究は時間がかかる水質分析。
また昼休みから始めなければなりません。
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日本一の風景

2021年06月01日 | 
広大な畑で育っている作物。いったい何だかわかりますか?
これがリンゴとともに青森県が誇る特産物であるニンニク。
なんと全国の生産量の66%も占めています。
2位の北海道がわずか4%しかないので、
いかに青森県がニンニク王国であるかがわかります。
収穫は初夏。6月下旬頃から始まります。
収穫前に行う大切な作業があります。
実は茎の中から花茎に当たる「とう」が立ってくるので
それを摘まなければならないのです。
なぜなら「とう」には小さなニンニクがついています。
これを放置したら食べる地下部にいく栄養が取られてしまうのです。
40cmぐらいに伸びた鉛筆ぐらいの太さの茎を摘むのですが
なんとこれを食べると美味しいんです。
例えるとニンニクの香りのするアスパラガスのような感じ。
よく中華料理にニンニクの茎の炒め物が入っていますが、まさにこれです。
畑が広いので一回とう摘みするととんでもない量の摘まれた茎が出るので
農家は全部廃棄。それの事実を実習で体験した生徒が昔、
状態のいい茎を集めては束ね、格安に校内販売していました。
捨てるものを売るなんてしょうもないやつだ思われるかもしれませんが
有利な農業をするための知恵。
積極的に活動する姿は、見習いたいものです。
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