花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

On Your Mark

2022年01月04日 | 研究
名久井農業高校は今日から仕事始め。
1週間あまり暖房の入っていない学校はきっと凍りついているかもしれません。
ところでこれは昨年末、馴化温室をサーモグラフィーで撮影したものです。
2人のメンバーが温室の中にいるのがわかります。
12月上旬は比較的暖かく、トマトとホウレンソウを寒さに当てようと
もくろんでいたメンバーも拍子抜け。果たしてどうなることかと
心配していましたが、クリスマス前から記録的な寒波。
ガッチリと温室を冷やしてくれました。
いろいろな区を設けていますが、生育状況は想定どおり。
しかし一番の興味は機能性成分。こればっかりは
自分たちで測定できないので県の試験場に依頼する予定です。
彼はまもなく行われる農業クラブの検定に、この研究レポートを提出予定ですが
学校締め切りは1月25日。しかし県の分析は約1週間かかります。
分析に要する時間とそれを受けてレポートを作る時間を計算すると
もうタイムリミット。そこでホウレンソウの収量調査は
まだみんなが休んでいる明日1月5日行うことになりました。
県の方も6日から分析してくれるとのことで、みんな位置につきました。
極寒の温室で収穫。そして測定。かかる時間はおよそ1時間ですが
明日は気合いを入れていかないと風邪をひきそうです。
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ビジュアルコミュニケーション

2022年01月04日 | 研究
この箱はいったいなんでしょう。
ニコニコマークのような笑っている顔がついています。
実はこの箱は、昨日紹介した白いリンゴを入れるパッケージ。
リンゴが2個だけ入るかわいらしい箱です。
2009年、白いリンゴを考案したアップルガールズは
このようなパッケージまでデザインしていました。
なぜなら白いリンゴのコンセプトは、贈り手の想いを色で伝えるというもの。
それをこの箱でも表現しているのです。まず口の部分。
「Many Thanks」という感謝のメッセージが描かれています。
もちろん贈り手は自分のメッセージをオーダーすることができます。
さらに面白いのは目の色。この箱は緑と白でできています。
こちらは中に入っているリンゴの色を示しています。
リンゴには赤、黄、緑がありますが、
そこに彼女たちの考案した白を組み合わせることで
赤白はお祝い、緑白はフレッシュ、黄赤は元気など
いろいろな感情を伝えることができます。
この目は箱を開けなくても中身の色がわかるという機能性も備えているのです。
こればかりではありません。中は真っ黒の紙ですが、
エチレンなどを吸収してくれる炭が入っているのです。
強烈な姿が印象的な白いリンゴですが、彼女たちが初めて世に出した時の
商品名は「メッセージアップル」。感謝などの想いはメールではなく
ちょっぴり勇気をもって実際に会って伝えよう。
2個入りのリンゴはそれを後押しするアイテムであるとは彼女たちのメッセージ。
リンゴで人の行動を変えようというアイデアはまさにデザインそのもの。
日本中が大騒ぎし、各賞を総なめした理由は
この秀悦したビジュアルコミュニケーションというコンセプトにあるのです。
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