花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ポイントはどこを食べるか

2022年01月16日 | 環境システム科
野菜は主に果菜類,葉茎菜類,根菜類に分類されます。
この野菜はブロッコリー。この真冬に、
それも水耕栽培温室の中で元気に育っています。
栽培しているのは養液栽培研究班。
フローラとは違い養液栽培の専門家なので、ご覧の通り立派に育てています。
さてブロッコリーは3つの野菜のうち、どこに分類されるでしょうか。
答えは葉茎菜類。このカテゴリーには葉だけではなく
ブロッコリーやカリフラワー、ミョウガのような蕾を食べる野菜も含まれるのです。
また中国料理によく出てくるニンニクの茎、
花付きで利用するワサビなども葉茎菜類として扱います。
そういえば昔、この地域には「スタミナグリーン」という商品がありました。
これはニンニクの若芽を食べるもの。つまり葉茎菜類です。
栽培は、植え付けには向かず廃棄される小ぶりの鱗茎を密植でトンネル栽培し、
葉が30cmぐらいになったら鱗茎付きで収穫出荷するもので
よく昔、野菜研究班が栽培しては校内で販売していました。
真冬にフレッシュな緑の野菜を食べられることはもちろん、
食べてみるとニンニク風味のニラという感じでとても美味しかったのを覚えています。
よく農閑期を利用してニンニク農家も少しだけ栽培していましたが、
おそらく手間がかかるからだと思います。今は産直でも見ることは少なくなりました。
養液栽培研究班はニンニクの水耕栽培技術をもっています。
礫を使った水耕ならそんなに手間がかからないので、
ぜひまたニンニク産地ならではのスタミナグリーンを復活させてほしいものです。
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販売しないアンテナショップ

2022年01月16日 | 学校
ここにずらり並んでいるのは生物生産科の加工品。
定番のジャムはもちろん、品種別のリンゴジュースや
根強い人気の鳥味噌、焼肉のタレなどもあります。
しかしここは校長室。したがって販売はしていません。
どちらかといえば、来校された皆さんに紹介したり
ご意見をいただいたりするのが目的。販売しないアンテナショップなのです。
たくさんの加工品を見ていると、こんなものがあったらいいのにと
いろいろなアイデアが湧いてくるから不思議です。
さてフローラは、かつて園芸科学科の草花班でした。
そして今は環境システム科の環境班です。
食べられるものを扱っていないので加工品とは無縁のように思えますが
今までいろいろな加工品を作ってきました。
たとえば摘果リンゴを原料とした高機能生アップルペーストやアップルパイ。
黄色や紫などのトマトやジャガイモを使った
カラフルなトマトピューレやフライドポテト。
紫外線でポリフェノールを増強させたラズベリージャムやスムージー。
最近では妙丹柿を原料とした柿糖。柿だけを使った和三盆のような
優しい甘さの甘味料で、名農祭で試食してもらったところ大好評でした。
なぜフローラが加工品をとお思いでしょうが、
アイデアや思いつきは誰にでも、それも突然降りてきます。
せっかく降りてきた面白いアイデアなのに、
研究班の守備範囲外だからといって無視するのはナンセンス。
思いついた時が始める時。そんなことからいろいろチャレンジしてきたのです。
さて実は現在、新しい加工品のアイデアを温めています。
環境研究の合間をぬってまた遊んで見たいと思います。
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