花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

キャンディー

2022年01月12日 | 園芸科学科
こちらをご覧ください。
古い写真から面白いものを見つけました。
砂糖をまとったカラフルなかわいいキャンディーのように見えますが違います。
実はこのひとつひとつ、なんと花なのです。
作ったのは今から10年ほど前の園芸科学科の女子たち。
無農薬で自分で育てた花を摘み取り、砂糖でコーティングしました。
こんなの食べて大丈夫なの?と不安に思う方もいるかもしれませんが
花壇に使う花の多くは、食べるエディブルフラワーになります。
花びらをサラダに散らして食べますが、
鮮やかな色合いでとても食卓を華やかにしてくれるので
お洒落なレストランなどでときどきお目にかかります。
特にナスタチウムは食べるとマスタードの風味があり
なかなか美味しいものです。
このように安全に育てた花は食べること自体に問題はないのですが
考案した女子たちのアイデアでは食べません。
では何に使うのでしょうか。では答えをご覧ください。


コメント

お花はいくつ

2022年01月12日 | 園芸科学科
先ほど紹介したシュガーコーティングされたカラフルな花。
名前は「フラワーシュガー」といいますが、使い方はこのとおり。
なんと紅茶の角砂糖として利用するのです。
アイデアのもとは桜湯。塩漬けの桜のつぼみを
白湯に浮かべて飲む日本独特の花の利用法です。
花を角砂糖がわりに使うとはなかなかお洒落だとは思いませんか。
「角砂糖はいくつ入れますか」という味気ない会話と違い
「お花はいくつ入れますか」という言葉で始まる接待は
きっとお客様も心があたたかくなり、
その後の会話も弾むと考えた秀悦なデザインだと思います。
これを考案したのは課題研究ではなく
確か農業経営シミュレーションのような授業だったと記憶しています。
各科でこの科目を行いましたが、園芸科学科の場合
最終的にはひとグループりんごの木を一本貸し与え
いかに販売するかを競い合いました。
しかし果樹に落ち着く前に、このように草花を題材にした時期があり、
このフラワーシュガーは、その中であるグループが考案したものです。
この他にも先生方と草花レンタルの提携を結び
数週間おきに小さな可愛い鉢花を先生の机上に届けるビジネスを
考案したグループもありました。名農生は豊富なアイデアを持っています。
面倒臭いと思わずに、その思いつきをサポートしてあげると
こんなにも楽しい商品開発ができるんですね。
コメント