花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

静かな戦い

2022年01月28日 | 研究
環境省が毎年開催している全国の高校生の環境活動発表会。
今年で7年目となります。ありがたいことに環境研究班は
第1回目から参加する機会をいただき、今まで3回ぐらい全国大会に出場しています。
特に解散目前のFLORAが弟分であるBubble Boysを引き連れて
夜の東京で送別会を行なった2018年や初めて人前で発表することになり
足も声もがくがく震えていた2019年のTreasureHuntersなど
宿泊を伴う大会なのでさまざまなエピソードが生まれ、今も記憶に残っています。
しかし、この大会は各地区の予選会を勝ち抜いた代表2校だけが
全国大会に駒を進めることができるというハードルの高い大会。
例年ならば東北地方では仙台に10数校が集まり、予選会が開催されますが
昨年からコロナでこちらもオンライン大会になっています。
実は今年度の地区大会は昨年暮れにオンラインで開催され
なんとFLORA HUNTERSが東北の最優秀に輝き、
全国大会に出場することになりました。FLORAにとってこれは嬉しいことですが、
悲しいことに誰もこの快挙を知らないので話題にもなりません。
さて全国大会ですが、知らないうちにもう始まっているのです。
審査は面白く、大会サイトに予選を勝ち進んだ全16校の活動が動画で紹介されていますが
出場校のみなさんが優れた活動に投票するというスタイルです。
出場校以外の方は大会後じゃないと閲覧も投票もできないので、
盛り上がっているのは当事者だけ。静かに戦いが進んでいます。
投票の締め切りは今月いっぱい。フローラは先日の課題研究で時間を作り投票しました。
コロナでダイナミックな活動がまったくできない今年の環境班ですが、
全国の仲間の活動報告はとても参考になりました。
結果は2月上旬。これまたオンラインで行われます。
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兵どもが夢の跡

2022年01月28日 | 学校
職員室の窓下は細長い庭になっています。
庭の名前は「望岳の庭」。緑化日本一を記念して命名されました。
その中のある樹木の根元にはご覧のようなある草花が植えられています。
名前はヘレボルス。クリスマスローズという愛称をもつ寒さに強い宿根草です。
とはいっても、どう見ても元気に見えません。
これには理由があります。ここに植えられているヘレボルスは
オリエンタリスという系統で開花するのは春。
青森の露地だったら4月の開花になります。
この系統の愛称はレテンローズ。
クリスマスローズと呼ばれる原種ニゲルとは違う種類ですが
レテンローズは知名度が低いため、日本ではクリスマスローズと呼ばれています。
さてこのクリスマスローズガーデンの製作者は
2017年に卒業したTEAM FLORA PHOTONICSのメンバー。
チームは2018年で解散が決まっていたので、
彼らは今まで育ててきたクリスマスローズをここに植えようと
学校に秘密裏に企て、まんまと成功させた愉快犯的作品なのです。
クリスマスローズは、は種から開花まで3年もかかります。
このクリスマスローズはTEAM FLORA PHOTONICSが
園芸科学科草花班時代になんと種子から育てました。
しかし育ての親であるTEAM FLORA PHOTONICSは2018年をもって解散、
実家である園芸科学科も2022年3月をもって閉科。
とうとうひとりぼっちになってしまいます。
4月になって、このクリスマスローズガーデンに花が咲いたら
きっと園芸科学科を懐かしく思い出してほしいものです。
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