花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

はるか

2022年01月03日 | 
またまた黄色いリンゴの登場です。
品種名は「はるか」。まるで人の名前のようだと思いませんか。
実はこのリンゴは2002年、岩手大学農学部で誕生しました。
当時岩手大学農学部の先生が品種登録されましたが、
名前は先生のお孫さんの名前だそうです。
特徴は酸味が少なく、強い甘さ。11〜12月に収穫される晩生品種です。
かつて先代のフローラが白いリンゴに取り組んだ際、
このはるかでも試され、見事に白くなったのを覚えています。
さてこのはるか、甘いリンゴがお好きな方には人気ですが
なかなか手に入らないのが欠点。なぜなら栽培面積がまだ少ないからです。
したがって地元でも1個150円以上と「ふじ」よりも高値。
もし首都圏で販売されたらいくらになるのでしょう。
そういえば今から10年ほど前、チームフローラフォトニクスのメンバーが
東京新宿の高野フルーツ店を見学したことがあります。
すると何と青森県南部町産と表示された「ふじ」が
販売されているではありませんか。
地元のリンゴが花の東京で胸を張っている姿は
こちらも何だか嬉しくなりました。
メンバーが驚いたのがその価格。何と1個1000円。
良いリンゴはこんなにも高値で評価してくれるんだと感心したものです。
黄色のはるか。もし手に入ったらぜひ食べて見てください。
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シナノホワイト

2022年01月03日 | 研究
こちらのりんごは皆さん大好きなシナノゴールド。
絶妙な酸味と甘みのバランスで「ふじ」に匹敵する美味しさです。
さてシナノゴールドといえば名前のとおり黄色い品種。
つまり右側です。では左のりんごは何でしょう。
実はこちらもシナノゴールド。ただし白いりんごです。
2009年に生活科学科最後の3年生女子のアップルガールズが
白いりんごの栽培法を考案し、2010年から園芸科学科の
TEAM FLORA PHOTONICS が研究を引き継いでさらに進化。
その研究過程で誕生したのが、このシナノゴールドの白いりんごです。
シナノゴールドはそもそも白っぽい品種。
したがってこのように真っ白くできました。
なんと半分に切ってみると果肉も真っ白ではありませんか。
まさにシナノホワイト。これにはみんな驚きました。
環境システム科に移籍したため、白いりんごを栽培することは
なくなりましたが、真っ赤な「つがる」や「ふじ」を白くしたのと同様
このシナノゴールドも思い出に残る白いりんごでした。
なお本日ご紹介した黄色い「はるか」。
フローラはこのはるかもきれいな白いりんごになることを
実験で確認しています。
機会があればまた栽培したいものです。
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