花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

そして誰もいなくなった

2022年04月04日 | 研究
2009年4月に結成されたTEAM FLORA PHOTONICS。
早いもので10年以上の月日が流れました。
つまり最初の頃のメンバーはもう30歳を超えていることになります。
普通、高校を卒業するとそれぞれ自分の道を歩むため
頻繁に連絡をとらない限り、どこに住んで何をしているのかわからなるものです。
しかし幸いにTEAM FLORA PHOTONICSの初代メンバーのひとりは
大学を卒業後、名久井農業高校の農場で働いています。
それをいいことに今まで研究を進める際、よく力になってもらいました。
100個以上ものバイオエンジンを地域の水辺に設置する作業、
温室に病害虫が発生した際の防除、最近ではTreasure Huntersが
三和土の堤防を設置するイメージを世界に伝える時にも
お手伝いをしてくださいました。
困ったら相談すれば何とかしてくれる、そんな頼もしい存在でした。
チームもその恩に報いるため草花班から環境班へとかわっても
毎年作るユニフォームを先輩に献上してきました。
立場がかわっても心はともにあるからです。
そんな先輩が3月をもって学校を離れることになりました。
そもそもがサクランボやリンゴ農家の後継者。
いよいよ家業を本格的に継ぐためです。
農業高校にとってこのように担い手になるのが最高のエリート。
学校や大学、そして研究で学んだ柔軟で機動力のある行動力で
地域農業を牽引してもらいたいものです。
花の門出、今まで渡せなかったTEAM FLORA PHOTONICS初代の
卒業アルバムエピソード1を届けて、またの再会を誓いました。
先輩、忘れ物を届けにきました。そして本当にありがとうございました。
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タイト&ハード

2022年04月04日 | 研究
慣れない実験に手こずり、トライ&エラーを繰り返しているフローラハンターズ。
だんだん時間に余裕がなくなってきました。
不思議なことに悪いことは続くもので、今度は装置の調子がおかしいのです。
これは水中に溶けているカルシウムイオン濃度を測るコンパクトな装置のセンサー部分ですが
何度校正してもエラーが出ます。メッセージはセンサー部の交換。
また故障してしまったようです。チームにはこのシリーズの測定器が4つありますが
この装置の故障は2年間で2回目。他の装置よりなぜか故障しやすいのです。
カルシウムがセンサー部分にこびりついたりするのでしょうか。
これには困ったものです。すぐに部品を発注しましたがここは青森。
手に入るのは数日先です。おかげで活動予定も変更となりました。
思うようにいかないものです。そういえば2年前も同じでした。
水に浸漬しても崩壊しない耐久性のある三和土の配合割合を見つけようと
いろいろ試しましたが、いくらやってもダメ。
せっかく固化させても水に浸けると目の前で崩れていくのです。
これには参りました。試行錯誤の結果、やっと見つけ出した配合割合は
まもなくタイムリミットという4月下旬でした。かかった時間は3ヶ月。
精神的にとてもハードだったのを覚えています。
現在そのタイト&ハードな環境に置かれているのは女子2名。
こちらはうまく測定できずに四苦八苦しています。
つまり自分自身が原因。だからこそ辛いのだと思います。
とはいってもこの時間は永遠ではありません。
良くても悪くてもゴールが決められています。
持ち時間が少なくなってきましたが、
お互い激励しあい再び立ち上がってほしいものです。
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