花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

斜めの関係

2022年04月11日 | 研究
教育の世界でよく耳にするのが「斜めの関係」。
同級生や友達同士の「横の関係」や先生や生徒という「縦の関係」よりも
学ぶのに効果的だといわれているからです。
横の関係だとなあなあになってしまい、縦の関係だと意見がいえない。
しかし兄弟や先輩後輩などの斜めの関係は、
適度なリラックスと緊張があるからいいのだそうです。
TEAM FLORA PHOTONICSは、長年この斜めの関係を
うまく活動に活かしてました。そのひとつがお得意のポスター発表。
2年次で経験した3年生が、初めてチャレンジする2年生に指導するのです。
秋や春、放課後の職員室前の廊下から土肥室を眺めると
なんだか怖い男子生徒たちが2年生を取り囲んでいます。
知らない人が見たら絶対いじめ。「やめろ!」と怒鳴り込むかもしれません。
でも先輩が次々と2年生を一人ずつ巡回しては質問しています。
みんな緊張しながらも考えて答えていますが、
友達同士ではこの緊張感は作れません。
さて昨年のポスター発表はオンライン。したがって紙媒体のポスターはなく
画面にパワーポイントを共有して行いました。
ここにふたりの女子がいますが、左は2021年のJr。
右はフローラハンターズのリーダーです。
実は二人とも郷土芸能部。和太鼓奏者です。
部活動でもポスター発表でも斜めの関係を生かして取り組んでいました。
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MVP

2022年04月11日 | 研究
チームはこの10数年の間で園芸科学科から環境システム科へ、草花班から環境研究班へ、
そして女子中心から男子中心へ、農業類型中心から工業類型中心へと
活動する環境やメンバーを大きく変化させながら活動を続けて来ました。
もちろんこの変化は時代の流れで、チームが望んだことではありません。
しかし恐竜じゃありませんが、環境の変化に対応できるかどうかが生死の分かれ目。
そこで今まで活動で培ってきたものをある時は捨て、ある時は必死で守り抜いて今があります。
つまり「不易と流行」。不易とはどんなに社会が変化しようとも、時代を超えて変わらない
価値あるもの」。流行とは「社会の変化に関心をもち、時代の変化とともに変えていく必要が
あるもの」をいいます。ここにあるのは今年の研究生の募集チラシ。
これはチーム結成2年目の2010年からいまだに変えず
取り組んでいる、いわば「不易」のひとつです。良い考えを持っているのに自信がなかったり
自分で勝手に限界を定め、なかなか精一杯やろうとしない名農生を変えるんだという目的で
毎年研究班の3年生たちと取り組んできました。研究生になるのは1年生ならどこの科でもOK。
実験の場所やそれにかかる費用、さらに学会主催の発表会など
研究成果の発表の場を提供するスタイルは今も変わりません。
Jr.として研究の楽しさを感じてくれた名農生は通算15名以上。
チームが今まで4度も水の国際大会に出場していますが、そのうち3回はJr.出身者です。
この企画を運営してきたTEAM FLORA PHOTONICS、Treasure Hunters、
そして現在のFLORA HUNTERSも環境システム科傘下の研究班。
したがって生物生産科のJr.は本体に入るわけにはいかないので1年次で終わりとなります。
でも研究の楽しさを体感しているため、2年次では自分の学科で活躍しているようです。
さて今年も募集する季節となりました。チラシのモデルはTEAM FLORA PHOTONICS2017。
バイオエンジンTYPE3の開発、意見発表で全国大会出場、さらに南極のブルーモーメント研究
など幅広い分野で大活躍したある意味MVPのメンバーなので、
募集にぴったりだと思い、毎年後ろ姿を使わさせていただいています。
偶然ながらツナギのNo.は17。MVPの大谷選手と同じです。
名農の生徒数は、この人材育成プロジェクトを始めた時に比べ半分になっており応募者も激減、
もしかしたら初めてゼロということも予想されます。
しかし名農を元気にする人材を育てるという結成時からの志のもと
最後の環境班は今年も魂のタネをまこうと思います。
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