花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リニューアル名農が始動

2022年04月23日 | 学校
ここは名久井農業高校の第2農場。
風力発電装置と桜の対比がきれいです。
ところで第2農場といえば今までは園芸科学科の本拠地でした。
その証拠に、今も昔も草花温室がたくさん並んでいます。
そこに平成25年、2013年に環境システム科が新設され、
水耕温室や工業実習棟など関連施設がこの第2農場内に建てられ
共同利用することになりました。したがって農場を歩くと
草花温室、水耕栽培温室、工業実習棟など各種施設を見ることができます。
しかし園芸科学科が募集停止となり、先月3月に最後の卒業生が旅立ちました。
名久井農業高校では3学科から2学科になったのを受けて学習内容を再編成。
温室を使うことから草花部門は環境システム科に移行することになりました。
つまりこの春から主に果樹と畑作の第1農場、野菜の第3農場は生物生産科、
草花と施設園芸、工業の第2農場は環境システム科が単独で利用しています。
それぞれのベースキャンプを手に入れリニューアルした2学科。
これからどんな展開を見せてくれるか楽しみです。
さて5月になると生物生産科は野菜苗販売を開催します。
現在はコロナ規制も緩和され、
久しぶりにたくさんの皆さんに喜んでもらえると期待しています。
また同じく5月から6月は草花苗の販売も行われます。
こちらを担当するのは環境システム科。
とうとう環境システム科にも待望の商品ができ
販売体験をすることができそうです。
苗販売に関心のある方はぜひお問い合わせください。
今日は土曜日ですが学校参観。新しい名農をご覧いただきます。
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梅の名産地

2022年04月23日 | 学校
あたり一面の梅の花を咲かせているのは名久井農業高校正門脇の梅林。
でも学校のものではなく一般の農家の果樹園です。
青森県南部町は自他ともに認めるフルーツの里。
特にサクランボとリンゴは生産量も多く町を代表する果樹です。
しかし梅も有名なのです。なかでも「八助」という品種は
果実が大きいのが特徴。しかし八助はなんと梅ではありません。
近年、アンズであることがわかったのです。
今まで梅だど思っていたのがアンズだったとはきっと皆さんびっくりしたと思います。
さて梅の名産地といえは和歌山県。なかでも「みなべ町」は有名です。
現在は町村合併でひらがな表記の「みなべ町」になりましたが
その前までは私たちと同じ「南部町」でした。
青森県、和歌山県とも梅の産地が漢字で南部町とは偶然なのでしょうか。
また羨ましいことにみなべ町は八助なんてもんじゃない有名な品種をもっています。
それが「南高梅」。知らない人は、いないのではないでしょうか。
和歌山県南部町には南部高校という学校があります。
名久井農業高校と同じように農業を学べる高校で、
その研究活動で誕生した梅の品種が「南高梅」なのです。
つまり「南高梅」とは南部高校で育種された梅という意味。
農業高校は全国にたくさんありますが、
こんなにも知名度の高いブランドを持っているのは南部高校ぐらいです。
かつてTEAM FLORA PHOTONICSは和歌山県と青森県の南部町の名産品である
「南高梅」と「八助」を掛け合わせようと考えました。夢の「南部梅」計画は
残念ながら途中で頓挫してしまいましたが、彼らが育種のために手に入れた
ふたつの梅は今も本拠地である馴化温室脇で花を咲かせています。
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