花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

カスタマイズ

2022年04月26日 | 研究
水耕栽培に取り組んでいるフローラハンターズの4人組。
この日は自作の装置を組み立てています。
栽培装置の本体はプラスチックの米びつ。
これに穴を開けて栽培用のポット(籠状の鉢)を取り付けるのです。
ポットはこれまたプラスチック製の市販のものですが、
なにやらカゴの底にハサミで穴を開け始めました。
彼が植えるのはトマトの苗。結構立派な根が
すでに長く伸びているので、ポットの中に収まらなのです。
そのためポットの底に穴を開けて根の先端を外に出そうとしているのです。
このように水耕栽培は既製品を使っていますが
細かいところはこのようにカスタマイズするのが一般的。
難しそうに思えますが、彼は工業類型に所属しているので
工作はお手の物のようで、みんなをお手本になっていました。
生命の営みを人工物で制御しようとするあたりに環境システム科らしさを感じます。
しかしこれで完成ではありません。
他のメンバーは別の作業をしています。
では次なる工夫も覗いてみましょう。
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絶対に負けられない戦いがそこにはある

2022年04月26日 | 研究
こちらの彼も高糖度トマトの水耕栽培装置を製作中。
組み立てはもう終わったようで、今度は装置の命である
ミスト発生の間隔をタイマーで設定しています。
彼は他の3名のライバルよりもミストの発生間隔を狭めたようです。
なぜならもし水不足で枯れてしまったらその時点でゲームオーバー。
さらに水不足になるとトマトは尻腐れ病になる可能性がぐっと高まります。
これは農業者としては怖いこと。どうやら農業類型の彼は
リスクよりも安全に無事に収穫することを最優先にしたようです。
同じ水耕トマトの栽培コンペティションですが
システムのアイデアを果敢に試したい工業系と
安全第一、収穫第一の農業系の考え方の違いが感じられ、
なんだか楽しくなってきました。
さてこの日は今月最後の課題研究でした。
しかしコロナに感染したわけではありませんが、
なんと6名中2名がコロナ関連で欠席。
せっかくのコンペ開始なのに
プレーヤーが半分もいないので焦ってしまいました。
でも困った時はお互い様。ミストの発生間隔は全員が公開しているので
欠席したメンバーの組み立てもしてあげたようです。
でも仲良しもここまで。絶対に負けられない戦いが始まりました。
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