花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

絶滅危惧

2022年04月17日 | 学校
全員で約70名しかいない今年の1年生。昔に比べると半分です。
したがってかつてたくさんあった教室は、特別教室へと用途変更されています。
また廊下を歩いても生徒とすれ違わないこともあるくらい校内は静か。
それでなくても口が重い名農生。なんだか心配になります。
今から10数年前、やはり元気のない名農生をなんとかしようと
TEAM FLORA PHOTONICSが企画したのが1年生の研究生制度。
やる気のある1年生に研究や発表の楽しさを早く知ってもらい
将来、名農を牽引してもらう人材を育てようという願いが込められていました。
さて計画では今年で環境研究班は千秋楽。
したがって今年の2年生が課題研究の研究班を選ぶ際の選択肢には
残念ながら環境班の名前はありませんでした。
つまり今の3年生が卒業したら名農から姿を消す運命にあるのです。
絶滅危惧種のサクラソウ救出で大活躍した彼らが
まさか自分が絶滅対象になるとはなんとも滑稽な思いです。
そんなこともあり今年、1年生のJr.の募集をするかどうか悩んだのですが
最後だからこそ「やる気のタネ」を蒔くべきと考え、
だめもとで募集のチラシを配布してみました。
しかしいくら待っても希望者はゼロ。
数も少ないし名農生の気質もすっかり変わってしまったと諦めていたら
机上に申込書を発見。なんと今年も2名の男子チャレンジャーが現れました。
植物研究の楽しさを感じてもらう企画にしようか
環境研究班らしく環境研究に触れてもらおうか。
最後のJr.に夢を託すプロジェクトを提供しようと現在検討中です。
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雪の山

2022年04月17日 | その他
青森県は北国ですが、太平洋側の南部地方と
日本海側の津軽地方では天候が大きく異なります。
特に冬は大違い。少雪ですが気温がぐんと下がる南部地方に対して
津軽地方は豪雪地帯。したがって冬に行われるウィンタースポーツも
南部地方ではスケート、津軽地方はスキーやスノーボート。
それぞれの地域で全日本の大会が毎年のように開催されるので、
青森県を東西に移動するとオリンピックでお馴染みの選手をたくさん見ることができます。
しかし最も雪の多い地域は青森県の真ん中。青森市あたりです。
なぜなら青森市は県の中央にそびえる八甲田山の麓。それも津軽地方側です。
したがって日本海を越えて水分をたっぷり含んだ寒気が
八甲田連峰にぶつかるため、降雪が一番多くなるのです。
なお全国ニュースで毎年名前が出てくる雲谷(もや)も青森市。
ただ雲谷は山麓というより山中なので、多くて当たり前なのですが・・・。
さて先日、用があって津軽地方に行ってきました。
これはその時、青森市で見つけたもの。いったいなんだと思いますか?
これは雪。この冬に除雪された雪が山のように積まれているのです。
写真ではわかりませんが、大きなビルに匹敵する高さ。
いったい何メートルあるのでしょう。
それが数haも積まれているのですから圧巻です。
この冬は雪が多く、ひと冬の除雪費用はなんと59億円。
過去最高を記録したとのこと。
ロマンチックな雪ですが、度を越すと厄介者になります。
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