花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農業系VS工業系

2022年04月25日 | 研究
4名のフローラハンターズが何やら机上に向かっています。
実はこの男子3名と女子1名は「三和土チーム」。
今年、すでに全国紙やテレビで赤土流出に挑む姿が紹介されたメンバーです。
しかし同時に「高糖度水耕トマト栽培」へのチャレンジー。
ミスト発生装置を駆使してトマトに与える水量をコントロールし
誰が一番美味しいトマトを作ることができるか競ってライバルでもあるのです。
4名のうち2名は農業類型、もう2名は工業類型。つまり栽培専攻と
機械制御専攻の対決。はたして勝者はどちらから出るのか興味津々です。
この日は1日あたりの給水量の決定。各自が考えたプログラムでは
どれぐらいになるかを計算しながら考えています。
難しいのは土がないこと。畑と違って水分を保持できないのです。
したがって露地栽培よりも散布量を多くしているようです。
しかし何時間も水を吹き付けたってそんなに吸水するものではありません。
おそらく成功を左右するのは1回の水量よりも回数。
つまりミスト噴射の間隔かもしれません。
面白いのは各自競っているのですが、全員の結果をまとめると
高糖度水耕トマト栽培というひとつの研究になっているところ。
結果次第ではありますが、秋にはまたひとつのレポートができるかもしれません。
さて1週間に2回ある課題研究ですが、今日はその1回目。2回目の28日は
地球環境大賞の表彰式で全員で上京予定。
つまり今日は今週というか今月最後の課題研究です。
そんなことで本日、いよいよトマトレースをスタートさせます。
次回はゴールデンウィーク明け。でも連休中、水やりはどうするの?
大丈夫、心配することはありません。
密閉容器なので養液が減らないのもミスト栽培の特徴なのです。
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パフォーマンス集団復活

2022年04月25日 | 学校
名久井農業高校は全校で6クラス、300名もいない小さな高校ですが
自慢できるものがいくつかあります。そのひとつが郷土芸能部。
創作和太鼓を披露する文化部という名の運動部です。
かつてはたくさんの部員がいて休み返上で毎日汗を流していました。
演奏をご覧になった方は、皆さん料金を払ってもよいレベルと大絶賛。
地域のイベントや他校に招かれたりするのはもちろんですが、
突然八戸市内でゲリラライブを行うなど機動力も話題性も抜群。
自他ともに認めるパフォーマンス集団でした。
ところが全盛期に比べ生徒数が半減した今、新入部員が入らず困っています。
なぜならコロナのため演奏する場が極端に減少したため
1年生に思うようなPRができなかったからです。
しかし今春は規制が緩和。さらに経験された先生が指導を始めたこともあり
練習量が倍増。そのおかげで全校生徒の前で演奏できる力がまたついてきました。
先日、全校生徒の前で久々に演奏を披露した郷土芸能部。
初めて演奏を聴いた1年生や先生方はきっとびっくりしたと思います。
なぜなら、あのお腹に響く重低音は半端じゃないからです。
フローラハンターズの代表は郷土芸能部に所属していますが
先日聞いたらなんと生演奏の効果もあり7名の1年生が入部したと大喜びしています。
たかが7名ですが1年生が70名もない名農では1割にもなります。
そんなことで今年の放課後は練習場に飛び出していくようになりました。
噂ではゴールデンウィーク後半に地元で演奏会が開催されるとのこと。
部員が少ないので1年生も即戦力。指導する先輩も大変です。
さてこれは体育館の脇で出番を待つ太鼓たち。実はこの日は学校参観日。
来校された保護者の皆さんにも演奏を披露するため用意されたようです。
春は各地でイベントが目白押し。引っ張りだこの郷土芸能部です。
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複合肥料と単肥

2022年04月25日 | 研究
これは砂糖?それとも食塩?いいえ違います。
硫酸アンモニウム、通称「硫安」という代表的な即効性の窒素肥料です。
しかし一般的に畑に肥料を入れる際は、
窒素とリン酸とカリの3成分が含まれた複合肥料を用います。
ではこの硫安のように成分のひとつだけ入った単肥はどのように使うのでしょうか。
答えは簡単。実は3要素の求める施肥量近くまで複合肥料を投入し、
足りない部分をそれぞれの成分の単肥で補うのです。
ただ硫安は土壌を酸性にしてしまう特徴があるので気をつけなければなりません。
さてフローラハンターズが硫安を用意した理由は温室脇の鉢植えのブルーベリー用。
酸性土壌が大好きなブルーベリーやリンゴンベリーにぴったりだからです。
さらに今年は同じく酸性のピートモスも大量に手に入れたので
久しぶりに鉢に投入する予定です。ブルーベリーを商品にしているハンターズ。
今年も豊作を祈って管理するつもりです。
ところで高校の新学習指導要領に基づいた指導が2022年、
つまり今年の1年生からいよいよ実施されています。
科目も微妙に再構成され今まで「農業と環境」という科目が取り扱っていた
栽培や飼育と環境という分野が2つの新設科目で学ぶことになったのです。
名前も「栽培と環境」と「飼育と環境」。つまり肥料や農薬、天気などを
大きく取り扱う科目が久々に復活したことになり、これは朗報です。
でも肥料や農薬、天気などは教えるのに難しい分野。
先生方も今まで以上に勉強しなければなりません。
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