花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

所変われば名も変わる

2019年09月20日 | 学校
先日、土肥実験室の倉庫を掃除していたところ
大きな壁掛け式の黒板が出てきました。
白線で表のようなものが書かれているので
もしかすると簿記の学習で使ったものかもしれません。
そしてこの黒板の裏に貼られていた紙がこれ。
3Lと書かれています。
一般に学科を持つ学校ではアルファベットを使って
学科名を表すのがほとんどです。
現在の名久井農業高校では生物生産科はA。
これは昔の農業科の名残でAgricultureのAです。
園芸科学科はH。これは園芸を意味するHorticultureのH。
そして環境システム科はE。環境のEnvironmentのEです。
しかし黒板に貼られていた用紙の表記はL。
現在、そんな学科はありません。
実は平成22年に募集停止になった生活科学科の記号がL。
Life ScienceのLでした。
おそらくこの黒板は生活科学科の学習用だったようです。
でも面白いことに同じ農業高校でも学校が変わると表記も変わります。
お隣の三本木農業高校でかつて存在した生活科学科の表記はH。
Home Scienceです。逆にLといったらLivestock。
家畜や畜産を意味するので現在の動物科学科になってしまいます。
それぞれの学校の生徒は比べることがないので気にしないと思いますが
異動する先生方にとっては結構、厳しい問題。
長年呼び慣れていた記号が通用しなくなるからです。
そういえば名農にもかつて畜産科がありましたがこちらの記号はZ。
動物学を表すZoology。これも学校の文化。面白いものです。
さて今日は彼岸の入り。
一段と秋らしくなってきます。
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オブジェになってでも

2019年09月20日 | 研究
研究活動が一段落したバブルボーイズ。
今度は早々とまとめ活動に入りました。
嬉しいことにフローラの置き土産である
iMacとMacBookAirが今年も彼らをサポートしています。
ところがメンバーはたった二人しかいないので、
それぞれ手分けして作業を始めると実験室は無言。
こちらが退屈になってしまいます。
そこでこんなものを机に並べてみました。
みなさんはこれがなんだかわかりますか。
植物であるのはわかると思いますが、太い茎が異様です。
実は葉ボタンの成れの果てなのです。
昨年の夏、ファイナルフローラの活躍に刺激を受けて
彼らは環境活動を始めました。
テーマは農薬の泡散布。前代未聞のチャレンジです。
その際、実験に使ったのが葉ボタン。
あえて撥水性の高い植物で勝負したかったからです。
実験が終わった植物を捨ててしまってはかわいそうなので
昨年の9月末に根の土をよく洗って落とし、
ペットボトルに入れてみました。
ちゃんと育てるつもりがなかったので無肥料。
気がつけば時々水を変えてあげるだけです。
するとどうでしょう。
暖房が完全に切れた冬休み中も葉ボタンはこの部屋で越冬し
気がついたら今もオブジェ状態になって生きているのです。
「葉がついては落ちる」の繰り返しで妙な形の茎になったようです。
あらためて植物の生命力には驚かされます。
農薬を泡にしようと試行錯誤していた昨年の9月。
そして青少年水大賞の国内予選に出場することになり
この部屋でフローラメンバーの指導を受けながら
必死に英語と格闘していたのは昨年の10月下旬。
そして今年になって次々と成果をあげだしたバブルボーイズ。
葉ボタンはそんな彼らの活動を見届けてきました。
もし口がきけたなら彼らになんと話すのでしょう。
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サラダリウム

2019年09月19日 | 研究
ここは夕方の馴化温室。
ご覧ください。赤と青の光に包まれています。
もちろんこれはハンターズの研究。
人工光によって植物がどのような変化を見せるかを探っています。
この手の研究はフローラが結成時から続けてきた得意分野。
初代メンバーがフォトニクス(光工学)と名付けたのも
このLEDによる植物研究が元になっています。
現在、照射されているのは4つの植物。
いよいよ研究も佳境に入ってきました。
さて2010年、実験とはいえあまりにきれいな光景なので
フローラはレタスなど食用植物を店内で栽培しながら
栽培風景を鑑賞するレストランというアイデアを
京都大学で開催された科学技術コンテストで提案したことがあります。
その名もアクアリウムならぬ「サラダリウム」。
まだ植物工場という名前が認知されていない頃なので
審査員の先生方も栽培しているところなど見たことがありません。
フローラのきれいな温室を見てそれは感心していました。
あれからもう10年。温室は相変わらず美しく
まるでクリスマスイルミネーションのようです。
現在は安価で室内栽培する装置が市販され
店内でレタスを栽培するお洒落なレストランも誕生するなど
LEDを使った植物栽培も当たり前になってしまいました。
フローラがちょっとだけ時代の先を歩んでいた頃の話です。
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女子は度胸

2019年09月19日 | 研究
ここは仙台の東北大学。
先日、チーム名農は日本植物学会のポスター発表に参加してきました。
参加したのはドローンで有名な果樹班とハンターズ。
そして4月から先輩の指導を受けて研究してきた1年生の研究生たち。
果樹班以外はみんな今回が初出場。1年生は少し緊張しています。
しかし始まると不思議なもので1年生のポスターにたくさんの人が並びます。
というのも果樹班もハンターズも農業や環境という視点がベース。
ところが1年生の研究は光とポリフェノールという
純粋に植物生理について取り上げたもの。
多くの学会員の興味を引いたようです。
また面白いことに1年生、2年生とも女子は度胸が座っています。
臆することなく積極的に説明する姿は男子もかないません。
残念ながら今回、受賞するチームはありませんでしたが
緊張を乗り越えたというたくさんのお土産を得ることができました。
ハンターズにとってはこれからがオンシーズン。
徐々に力をつけています。
そして1年生の研究生にとってはこれでゴールイン。
来年はそれぞれの学科の研究班に入って活動を始めることになりますが
この経験を活かし、名農の研究活動をリードしてもらいたいものです。
4名のハンターズに後で聞いたら、昼食で牛タンを食べたのは2名。
他の2名はちょっと苦手だったようです。
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名久井農業高校直売所

2019年09月18日 | 学校
夏の間、名農生を楽しませてくれた桃もそろそろおしまい。
先日販売された「ゆうぞら」という品種で最後とのことでした。
それと同時にブドウや早生のリンゴの販売が始まりました。
今度はリンゴの入った袋を抱えて帰る名農生が見れるかもしれません。
あらためて名農がフルーツの里「南部町」の学校であることを実感します。
さてこんな美味しい名久井農業高校の新鮮食材を
文化祭である「名農祭」以外に手に入れることはできないのでしょうか。
実はできるんです。南部町の斗賀にある「おやさいの集会所」という
直売所の一角で毎週のように直売されているのです。
それも販売実習を兼ねているので名農生がちゃんと店頭に並びます。
町にたくさんの直売所がある南部町。
そのため名農の直売所は意外と知られていないかもしれません。
新鮮野菜はもちろん、さまざまな加工品なども並びます。
嬉しいことに名農が直売する日は、
時間に合わせて毎回来てくださるリピーターもいらっしゃいます。
曜日が決まっているので、ぜひお問い合わせのうえ
一度足を運んでもらいたいものです。
元気な名農生が目印です。
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