花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農祭、半端ない

2019年10月29日 | 学校
名農は今日から先週開催された名農祭の振替でしばしお休み。
そこで名農祭の様子を少しご紹介します。
ここは第二体育館。生物生産科、園芸科学科、環境システム科と農業クラブの展示、
そして名農主催のコンテスト「アグリチャレンジ」の表彰式会場となっています。
初日の26日はあいにく終日の雨。それもかなりの強さです。
しかし代行員さんが早朝学校にきた時には、新鮮な野菜を求めて
もうお客様が詰め掛けていたといいますから
名農祭にかける地域の皆さんは半端ではありません。
そんなこともあって第二体育館にもたくさんの皆さんが訪れました。
生物生産科はこの数年、南部太ネギの販売をこの場で行っています。
でも面白いことに、その他の展示がまったくありません。
それもそのはず。実はグラウンドで野菜を求める
数千名ものお客様に対応しているのが生物生産科。
高品質の新鮮野菜こそ彼らの展示物なのです。
園芸科学科は恒例のフラワーアレンジの展示。
ところがここでも係の生徒が数名しかいません。
なぜなら園芸科学科も農場でシクラメンを販売しているからです。
それに比べ環境システム科は違います。
2〜3年生のほとんどの生徒がこの体育館につめているのです。
彼らが展示販売しているのはバーベキューコンロや木箱などの作品。
農場を持たない環境システム科は作物販売をしない代わりに
ものづくりの成果をここで披露しているのです。
これが環境システム科の特色。同じ農業高校の学科でありながら大違いです。
ハンターズもフローラも所属は環境システム科。
植物などあまり学ばない学科で植物研究を続ける彼らが
いかに異端児なのかがよくわかります。
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あったかいんだから

2019年10月28日 | 園芸科学科
園芸科学科の草花温室を久しぶりに覗いてみました。
外は気温がぐんと下がってきているにもかかわらず
温室の中はまるで春のような暖かさ。
色とりどりの花が咲いています。
この花はプリムラ。西洋サクラソウです。
かつてチームフローラフォトニクスは
種差海岸のサクラソウ自生地の保全研究に取り組みました。
海岸に咲く可憐な野生のサクラソウはなんとも美しいものですが
この園芸種のプリムラの美しさの理由は真逆。
鮮やかな色、そして大きな花。
いかにも園芸種といった着飾った美しさを感じます。
夏には弱いけれど寒さには強い花。
これからが見頃となります。
みなさんは清楚な美人とファッショナブルな美人。
どちらがお好きですか。
さて名農祭も無事に終えた今日は「収穫感謝祭」。
いよいよ名農生が楽しむ番です。
もちろんこれは名農生による名農生のための非公開のお祭。
餅つきや奉納などが行われますが
その後に行われるのが全校炭火焼肉パーティー。
熱々のお肉をこれまた名農特製のタレでいただきます。
それぞれの学科の生徒と職員が農場に分かれて
ワイワイガヤガヤと1年間の労をねぎらいます。
いかにも農業高校らしい暖かなイベントですが
これが終わると南部町の秋も一気に深まります。
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アンダーライン

2019年10月28日 | 園芸科学科
昨年の写真ではありません。
名久井農業高校では昨年の水研究世界準グランプリの看板を
まだ校内に設置しているのです。
もっと素晴らしい成果が出れば架け替えるのでしょうが
ファイナルフローラの活躍はそう簡単に塗り替えられるものではありません。
したがって今年も校舎に続く坂道に掲げられています。
しかし昨年と違うのは看板の下に引かれたオレンジのアンダーライン。
園芸科学科がマリーゴールドを使って縁取りしてくれました。
この看板の奥にあるのはハンターズの本拠地である馴化温室。
メンバーはいつもこの温室に集まり
フローラが隠していったお宝を探しています。
きっと看板が彼らの刺激になっているはずです。
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名農名物シクラメン

2019年10月27日 | 園芸科学科
名農生も地域のみなさんも待ちに待った名農祭が昨日から始まっています。
天気が良いと朝からたくさんの方が詰めかけているでしょう。
さて地域の方々が名農名物として買い求めるものの一つにシクラメンがあります。
先日も新聞で園芸科学科がシクラメンの管理をしている様子が
大きく取り上げられていました。
毎年取り上げられる理由は圧倒的に品質が良いから。
一度購入された方はリピーターとしてまた購入されるようです。
販売しているのは校舎内でもグラウンドでもありません。
校舎に続く坂道脇のガラス温室。
ここで園芸科学科の生徒たちがお待ちしています。
でも毎年、お客様が困っていることがあります。
購入されるお客様はこのように無数にあるシクラメンから
お好きなものを選ぶのですが、目移りしてしまうのです。
花の色はもちろん、花弁の形まで違うので悩んで当たり前。
そんな時は葉に注目してください。
艶の良い葉であること、また葉が大きすぎないこと、
そして葉がいっぱいついている株であること。
候補が決まったらこれらを頭に入れて比べながらお好みで最終判断してください。
この冬、部屋を明るくしてくれる自分だけの花。
ぜひ宝物を見つけるように楽しみながら選んでください。
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名農祭は誰のため?

2019年10月27日 | 学校
ここは名久井農業高校のグラウンド。
いつも陸上部やラグビー部が練習をしているところですが
何やらコーンがたくさん置かれています。
よくグラウンドや体育館などを○○部の聖地と呼ぶことがあります。
そういうグラウンドはとてもきれいに整地されていて、
勝手に入ったら大目玉をくらうこともあるようです。
そんな学校の方が見たらびっくりすることがあります。
なんと名久井農業高校は人どころか
自動車がグラウンドに入ってしまうことがあるんです。
卒業式や入学式はもちろんですが、
特にすごいのが春の野菜苗販売と秋の名農祭。
もちろん誰もグラウンドに自動車を入れたくないのですが
学校の駐車場では収容しきれない数の自動車が押しかけるのです。
名農は全校生徒300名足らずの小規模校。
そんな小さな学校に地域の方々が数千名もやって来るのですから
それに応対する名農生は大忙し。
直前まで広い畑で野菜の収穫調整。
そして始まったら2日間、休みなく野菜や加工品などを販売することになります。
特に今年のように雨が降るとかわいそうになります。
本当にお疲れ様です。そんな名農祭も今日で千秋楽。
疲れているとは思いますが地域の皆さんのため、もうひと頑張りしましょう。
「農業高校の文化祭は地域の方が喜んでもらうのが目的。
農業高校生が楽しむのは翌日に行われる収穫感謝祭である。」
昔、先輩の先生がよく話していたことを思い出します。
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