花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

国民プロジェクト

2020年04月23日 | 学校
せっかく4月に新入生を迎えてスタートした新学期。
あっという間にまた休校になってしまいました。
さて環境班は校内の他研究班と連携して活動をしたことがありませんが
LED信号機で京都大学と連携したことがあります。
また地元のお寺と500年ぶりにハスの花を咲かせようと
研究に取り組んだこともあります。
自分達だけで大きなプロジェクトを行うのはなかなか難しいものですが
他と組むと想像以上に大きなスケールで行えるもの。
さらに関わったメンバーを見ていると、パートナーと協力して行うため
単独研究以上にモチベーションが上がるようです。
現在の休校措置も、みんなで連休明けまで我慢して行動を控え
感染者を減少させようといういわば国民共同プロジェクト。
結果が感染者数という数値で示されるので効果もはっきりわかります。
未知のウイルスなので、果たしてどうなるかはわかりませんが
2週間後の結果を楽しみに頑張ろうではありませんか。
ところで本日4月23日は、新月。月の出ない暗い夜です。
ということは旧暦の月初め。調べてみると旧暦4月1日のようです。
以前も紹介しましたが、今年は旧暦4月が終わると5月にならず
閏4月とまた4月が始まる珍しい年です。
したがってきっと今年の春は長いかもしれないと予想しています。
空にはブルーモーメントが広がっていますが、
気のせいか寒い春が続いているような気がします。
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名久井農業高校野菜苗販売2020は中止

2020年04月22日 | 学校
農村地帯の南部町に春の訪れを伝えるのが果樹の開花。
リンゴ、ナシ、モモ、サクランボと次々に咲く花は見事です。
まさに桃源郷とでもいいたくなる長閑な絶景です。
それと同時に地域の方が楽しみにしているのが名農の野菜苗販売。
品質の良い苗を求めてお隣の岩手県からもやってきます。
名農野菜苗販売の面白いのは、買い求める方が家庭菜園を楽しむ素人さんよりも
圧倒的にプロの農家が多いというところ。
なぜならこの地域はフルーツの里。春先は人工授粉で大忙しのため
野菜苗を育てている時間がないのだそうです。
したがって野菜の苗は自家用であろうと販売用であろうと
品質の良い名久井農業高校の苗を用いるのだそうです。
つまりプロに認められた野菜苗でもあるのです。
ところがそんな農村にもコロナウイルス の影響がやってきました。
三密を避けるため、今年の野菜苗販売が中止となったのです。
当てにしていた地域の皆さんには本当に申し訳なく思います。
また冬から温室で皆さんのために温度管理をしながら
休日返上で大切に苗を育ててきた農場の先生方もこれにはショックだと思います。
都会じゃなく、飲食でも製造業でもない農業にも大きなダメージを与える
コロナウイルスの怖さを感じます。
希望の春の悲しいお知らせです。
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今は昔

2020年04月22日 | その他
DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)は
パソコンで書籍などの割り付け編集作業を行うことをいいます。
今では当たり前のことなので、このような言葉を耳にすることはありませんが
今から20年以上も前は画期的な技術革新でした。
学校では年間、さまざまな部署からいろいろな印刷物が発行されますが
その製作はプロの印刷業者。経費は年間何十万円から百万円を超えます。
いくらでも経費を抑えて生徒の活動費に回したい。
そう考えてかつてDTPに取り組んでいたことがあります。
この新聞紙大の巨大なフィルムは、その作業で作ったもの。
パソコンで編集したものを業者のセッターと呼ばれる機械で出力し、
製版する直前の版を作るのです。
これを抱えて印刷屋さんに発注するのですが、本来これは印刷屋さんの業務。
それを自分でやってしまうのですから、
印刷屋さんに大きな迷惑をかけますが、大幅に低コストになります。
確か最大、従来の約半額にも抑えられ驚いたことを覚えています。
しかし印刷物に欠かせない校正作業を自分でしなければならなく責任重大。
それでも自分の思うような印刷物を何の制約なく作れるのは
苦労以上に楽しいことでもありました。
現在、少子化により学校の生徒数は減少の一途です。
これは当然ながら学校予算の減少に繋がります。
それでも紙媒体の印刷物がまだ必要な現在の学校では
またこのようなDTPによるコスト削減技術があらためて注目されるかもしれません。
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星に願いを

2020年04月21日 | 学校
明星といっても古い雑誌の名前ではありません。
ここは名久井農業高校のグラウンド。方角は西の空です。
日が暮れてブルーモーメントに包まれると
最初に現れてきたのが、ひときわ明るい星。
写真の中央上にちょっとだけ見える白い点がわかりますか。
これは「宵の明星」と呼ばれる金星です。
このように名農は高台にあるため、星がよく見えます。
今から30年以上も前、名農生と学校内にテントを張り
夏休み一晩グラウンドで過ごしたことがあります。
理由はペルセウス流星群の撮影。
流れ星が消えるまでに願いを唱えると叶うといわれていますが、それは無理。
どこから出現するかわからないうえに一瞬で消えるからです。
そこで写真に撮ったら消えることがないと無理やり理由をつけ
「願いが叶う撮影会」と称してワイワイ楽しんだのを思い出します。
でも本当は、どこから出現するか全くわからないわけではありません。
流星群にはそれぞれ輻射点という場所があって
親彗星のチリがそこから流星となって放射状に現れるのです。
確か数枚の撮影に成功し、学校の現像室で大きく引き伸ばして
文化祭で飾ったりしたものです。
さて宵の明星は流星ではありませんが
コロナの早い収束とハンターズの活動再開を祈るばかりです。

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目撃者

2020年04月21日 | 研究
必要最低限に限られているハンターズの活動。
寮生のメンバーが実家に帰ってしまい会うことも難しい状況。
そこでまた荷物の整理をしています。
するとまたまた古いカメラがカバンから出てきました。
右のカメラはなんとあのライカ。
昔、自動車のディーラーからいただいたものです。
小型でさらにデジカメなので、35mmカメラのように
とんでもない価格はしませんが、
園芸科学科時代終盤のフローラの活躍を記録していました。
この頃はサクラソウ研究の大詰め。きれいな発色はさすがライカでした。
しかし畑に毎日のように持ち出すハードな使い方をしたため数年で故障。
直すとかなり費用がかかりそうなので、泣く泣くリタイヤしてしまいました。
左のカメラはその後継機。フローラが環境システム科に移籍ばかりの頃に
使っていた手のひらに乗る小さなニコンのデジタルカメラです。
このカメラには本当にお世話になりました。
環境システム科に移籍時の研究は植物による水質浄化研究。
このカメラでフローラの数年に渡る悪戦苦闘が記録されました。
カメラの黒い塗装が剥げ、シルバーの金属面が見えています。
4〜5年使いましたが、今も問題なく使えます。
では使えるのになぜお蔵入りしているのでしょう。
実は数年前、また新しいデジタルカメラをもらったのです。
もちろんフローラが頂いた賞の副賞。今まさに頑張っているところです。
このように環境班のカメラはメンバーの悪戦苦闘を見てきた目撃者なのです。
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