そもそも実播工とは何?ということで簡単に説明。
「 実播(じっぱん)とは、種子をまいて生育させることです。
航空実播(こうくうじっぱん)とは、ヘリ等による空中播種造林のことです。
山岳崩壊地、火山の噴火による荒廃地、山火事跡地等の広範な災害跡地に
ヘリコプターを使用して空中から植生基材(種、肥料)を散布施工して土砂流出を
抑制する等、行われています。」
以上、Yahoo知恵袋より…手抜きすいません。
では具体的にこの工事をする場所はどういう状態なのか、といいますと…

まだ小規模ですが山腹崩落しています。この辺りは風化した花崗岩で非常に脆い地質なのです。
Google earthで恵那山近辺を見ると崩落で地肌が見えている部分がいっぱいあります。
台風や長雨後に山を見ると「また増えた」と思うこともしばしば。
毎度崩落地に砂防提を造ったり、土留めしたりではおっつかない。
とりあえず表層部分に植物を生やせば雨による土砂流出も防げ、数年も経てば森に戻る…

この法面は実播工を施行したもの。ススキ等が生えて表層が守られている。
じゃあ種を播けばいいのかというとそうはいかない。
現場主任にお話しをうかがったところ、親切に教えてくれました。ありがとうございます。

左から二つ目の袋の山、これに色々な種が入っている。黄色いのは肥料。

肥料は数種類。そして接着剤も何種類か混ぜて使う。
種、肥料、接着剤、水がメインなんだけど、これだけでは雨が降ったらすぐに流れてしまう。
これらを繋ぎとめるために「紙」を使うんですね。
イメージとしては紙すきの原料の中に種が入っていて、その原料をすく代わりに播く。
水は土に浸み込んだり蒸発もするけど、紙は保湿性もある。なので発芽しやすくなる。
よく考えられているなぁ、と感心してしまった。

時間があったので登山口まで行ってみた。そこには治山工事の説明看板があった。

他の場所では山腹にボルトを打ち込む工事が行われていた。砂防ダムの基礎部分かも。
このようにして山を守っているのですね。
山を守ることは木を守り水を守ること。決して人事ではないのです。
また、今回のここの工事は6年ぶりに行われると主任さん。
その6年前、この現場で大きな事故があった。
自分は報道でこのことを知り、事故報告も読んだ。
主任さんは「あの日のことは忘れもしない」とそのときのことを話してくれた。
事故の原因は簡単に言えばガス欠だった。
何故なのか、というと燃料を満載した状態で作業を行うのは非効率的だから。
重量物を持ち上げるのに、さらに自分の重量を重くしたらその分、大きなパワー(燃料)を食うことになる。
だからギリギリの搭載燃料で行うのが効率的なのだ。
飛行機も同じで、基本的に目的地+代替空港までの燃料を搭載し、いつも満タンで飛んでいるわけじゃ無い。
そして人間の心理もあると思う。
「もうあとちょっとだから…」
フライトは無理せずとはいえ、仕事の人は無理をしなくてはいけない場面もあるだろうな…。
人間の食事も終わったようなので機体見学をお願いする。
現場監督さんからは「好きなだけ見て行って」と言われたけど、ヘリの管轄は機長さん。

個人的にB204は山が似合うね。ラマも山が似合う機体。

コクピットは当たり前だけど計器がいっぱい。

天井にまである。

正面は虫の衝突で汚れがひどい。整備士達がきれいにふき取る。

なかなかガスは晴れない。その間、整備士達は機体の清掃、目視点検を行う。

登録されて今年で25年目の機体。「FUJI」のロゴがある航空機は今、いくつあるやら。

メインローター裏側にベルのロゴ。

方向を変えて場外を撮影。ね、意外と広いんですよ。

ヘリコプターのことを「鋼鉄のトンボ」と言った人もいる。こっちは本当のトンボ。

近くを散歩しているとJRC(日本無線株式会社)のロゴがついた制御盤を発見。土石流検出センサーでした。

そして監督、主任と機長達が何やら相談。
14時25分にこの日の作業は中止となった。こちらにまで教えてくれてありがとうございます。
そんじゃスマキにされるのを見て帰るか。

ここでの作業はあと半日程度で終了するようで、余った資材を次の現場へトラックで運ぶ。

ヘリはスマキ開始。

そしてスマキ完了。お疲れさまでした。
自分もこれで現場離脱。自宅へ帰る。
今日は子供の6ヶ月記念。早く帰るつもりだった。
家に着くと娘がビックリしつつもすごく喜んでくれた。
とりあえず動画だけでも簡単に編集してニコニコ動画にアップしたのだけど、思いもよらない反響があった。

新着動画で紹介された(汗)
おかげでこれまで投稿したものの中で一番再生された。
物輸は知っているけど航空実播工って馴染みの無い言葉だからかな。
今回はヘリポートでの作業をリポートできたけど、次は散布風景をリポートできるかな。
「 実播(じっぱん)とは、種子をまいて生育させることです。
航空実播(こうくうじっぱん)とは、ヘリ等による空中播種造林のことです。
山岳崩壊地、火山の噴火による荒廃地、山火事跡地等の広範な災害跡地に
ヘリコプターを使用して空中から植生基材(種、肥料)を散布施工して土砂流出を
抑制する等、行われています。」
以上、Yahoo知恵袋より…手抜きすいません。
では具体的にこの工事をする場所はどういう状態なのか、といいますと…

まだ小規模ですが山腹崩落しています。この辺りは風化した花崗岩で非常に脆い地質なのです。
Google earthで恵那山近辺を見ると崩落で地肌が見えている部分がいっぱいあります。
台風や長雨後に山を見ると「また増えた」と思うこともしばしば。
毎度崩落地に砂防提を造ったり、土留めしたりではおっつかない。
とりあえず表層部分に植物を生やせば雨による土砂流出も防げ、数年も経てば森に戻る…

この法面は実播工を施行したもの。ススキ等が生えて表層が守られている。
じゃあ種を播けばいいのかというとそうはいかない。
現場主任にお話しをうかがったところ、親切に教えてくれました。ありがとうございます。

左から二つ目の袋の山、これに色々な種が入っている。黄色いのは肥料。

肥料は数種類。そして接着剤も何種類か混ぜて使う。
種、肥料、接着剤、水がメインなんだけど、これだけでは雨が降ったらすぐに流れてしまう。
これらを繋ぎとめるために「紙」を使うんですね。
イメージとしては紙すきの原料の中に種が入っていて、その原料をすく代わりに播く。
水は土に浸み込んだり蒸発もするけど、紙は保湿性もある。なので発芽しやすくなる。
よく考えられているなぁ、と感心してしまった。

時間があったので登山口まで行ってみた。そこには治山工事の説明看板があった。

他の場所では山腹にボルトを打ち込む工事が行われていた。砂防ダムの基礎部分かも。
このようにして山を守っているのですね。
山を守ることは木を守り水を守ること。決して人事ではないのです。
また、今回のここの工事は6年ぶりに行われると主任さん。
その6年前、この現場で大きな事故があった。
自分は報道でこのことを知り、事故報告も読んだ。
主任さんは「あの日のことは忘れもしない」とそのときのことを話してくれた。
事故の原因は簡単に言えばガス欠だった。
何故なのか、というと燃料を満載した状態で作業を行うのは非効率的だから。
重量物を持ち上げるのに、さらに自分の重量を重くしたらその分、大きなパワー(燃料)を食うことになる。
だからギリギリの搭載燃料で行うのが効率的なのだ。
飛行機も同じで、基本的に目的地+代替空港までの燃料を搭載し、いつも満タンで飛んでいるわけじゃ無い。
そして人間の心理もあると思う。
「もうあとちょっとだから…」
フライトは無理せずとはいえ、仕事の人は無理をしなくてはいけない場面もあるだろうな…。
人間の食事も終わったようなので機体見学をお願いする。
現場監督さんからは「好きなだけ見て行って」と言われたけど、ヘリの管轄は機長さん。

個人的にB204は山が似合うね。ラマも山が似合う機体。

コクピットは当たり前だけど計器がいっぱい。

天井にまである。

正面は虫の衝突で汚れがひどい。整備士達がきれいにふき取る。

なかなかガスは晴れない。その間、整備士達は機体の清掃、目視点検を行う。

登録されて今年で25年目の機体。「FUJI」のロゴがある航空機は今、いくつあるやら。

メインローター裏側にベルのロゴ。

方向を変えて場外を撮影。ね、意外と広いんですよ。

ヘリコプターのことを「鋼鉄のトンボ」と言った人もいる。こっちは本当のトンボ。

近くを散歩しているとJRC(日本無線株式会社)のロゴがついた制御盤を発見。土石流検出センサーでした。

そして監督、主任と機長達が何やら相談。
14時25分にこの日の作業は中止となった。こちらにまで教えてくれてありがとうございます。
そんじゃスマキにされるのを見て帰るか。

ここでの作業はあと半日程度で終了するようで、余った資材を次の現場へトラックで運ぶ。

ヘリはスマキ開始。

そしてスマキ完了。お疲れさまでした。
自分もこれで現場離脱。自宅へ帰る。
今日は子供の6ヶ月記念。早く帰るつもりだった。
家に着くと娘がビックリしつつもすごく喜んでくれた。
とりあえず動画だけでも簡単に編集してニコニコ動画にアップしたのだけど、思いもよらない反響があった。

新着動画で紹介された(汗)
おかげでこれまで投稿したものの中で一番再生された。
物輸は知っているけど航空実播工って馴染みの無い言葉だからかな。
今回はヘリポートでの作業をリポートできたけど、次は散布風景をリポートできるかな。