無計画な撮影が主となる私の撮影スタイル。
強風が吹き荒れる瀬戸大橋で四国・香川県から岡山県に渡り、兵庫県に入る頃には天気も回復し
一面の青空に包まれ始めました。抜ける様な青色に誘われてしまったのでしょうか?
急遽、播磨JCから北方面へハンドルを切り進路を変えました。
頭の中に姫新線のキハ40が浮かんだのです。
場所も列車の時刻も何も分かりませんが1~2時間で列車に遭遇できたら写真を撮ろう!
そんな具合で線路脇での撮影ポイント探しを開始しました。
さっきまでの青空が嘘の様に空には沢山の雲が流れて来ましたがまだ太陽の光は届いています。
PENTAX K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/800sec -0.3EV ISO400 (300mm)
姫新線の新しい主力気動車キハ127系。キハ122系と共に姫新線で活躍しています。
521系電車の気動車版といった感じで223系の流れを汲んだそのスタイルは
JR西日本の新世代車種という事をひと目で認識出来ますね。
PENTAX K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/400sec -0.3EV ISO400 (300mm)
場所を移動し今度は周囲の状況を入れたカットを狙いました。
この辺りから既に曇り空となり、北の空を見るとどんどんと黒ずんで来ました。
被写体ブレを少しでも抑えようとテレ一杯(300mm)でフレーミングし直して圧縮撮りです。
それにしても架線や架線柱の無い非電化区間はすっきりして気持ちが良いですね。
この後は天気の悪いのは覚悟して更に姫新線を北西に進みました。
出来ればキハ40との出会いたい!
撮影ポイントを決めたら携帯の時刻表サイトで運行時刻を調べ、おおよその到着時間を想像して
列車を待ちます。もちろん手持ちなので三脚セット等に時間を掛ける事は有りません。
今度のポイントはトンネル出口から緩やかなカーブを描く場所で俯瞰気味に撮影です。
トンネルからエンジン音とジョイントを刻む音がします。
「この重たいエンジン音、ひょっとして?」
PENTAX K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/320sec -0.3EV ISO640 (70mm)
やって来たのは待望のキハ40。それもあの『はばタン』のラッピング車でした。
ズーミングでフレームを変えて数カット撮りましたがサイドのイラストは殆ど写らず
単なる黄色いキハ40で終わりそうですが携帯でチェックすると幸いにも比較的近い播磨新宮で
折り返しとなる様なので今度はサイドも写る撮り方で狙います。
折り返しまでの時間で良いポイントを見つけようとあちこち移動しますが初めての地では
簡単には行かないばかりか天気は更に悪化し粉雪が強く舞ってきました。
明るさもかなり暗くなりましたので急遽F2.8の70mmマクロに付け替え光量を稼ぎました。
PENTAX K-r+TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
マニュアル 1/800sec f4 ISO400
粉雪の舞う中の『はばタン』。もし背景も雪景色ならもっと良かったのですが背景に黒い場所を選んだ効果も有ってか
粉雪の舞う感じをK-r&タムキューコンビは雰囲気良くしっかりと捉えてくれたと思います。
こうして今回は初の姫新線で運良く新旧の顔を撮影出来ました。
3月のダイヤ改正で姫新線のキハ40は消えてしまうようですがそれまでにもう一度姫新線の
キハ40に会いたいものです。