午後から天気が回復すると言う天気予報を信じてK-5を携え伊勢志摩へ向かいました。
過去何度も鳥羽方面には行きましたが鳥羽駅周辺で撮影した事は無く『伊勢志摩ライナー』の愛称を持つ
23000系を一度は鳥羽駅周辺で撮影したいと思っていました。
天気は中々回復せず曇り空のままですが大阪・京都・名古屋から『伊勢志摩ライナー』が順次“賢島”を目指し
やって来るまで時間はありますので他の系列狙いでロケハン開始です。
PENTAX K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f7.1 1/640sec ISO640 (93mm)
まずは使い慣れたK-rにシグマの70-300を装着し列車を待ちます。
やって来たのは12200系4連。登場時のスタイルから較べると少しすっきりした顔立ちになって活躍中の『スナックカー』です。
スナックカーに初めて乗った時、当時としてはかなり豪華な車内と180kw大出力モーターが生み出す豪快な走りに
大きな衝撃を受け、それまで京阪特急好きの小学生は近鉄特急のファンになってしまいました。
今や12200系は広軌線では最古参となりその活躍もいつまで続くのか予断を許さない状況です。
その後も12410系や22000系といった汎用型車両を見送ってから鳥羽駅方面へ移動しました。
10時後半から13時前半までの間に大阪・京都・名古屋から2本づつ、計6本の『伊勢志摩ライナー』が
鳥羽にやって来ます。実に豪華なダイヤです。天気予報はドンピシャ!天気はグングン回復しました。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
Avモード f8 1/640sec -0.3EV ISO400 (500mm)
先日の米原での新幹線撮りで好印象だったK-5+BIGMAで23000系『伊勢志摩ライナー』を狙います。
今回はRAW撮りでペンタ純正ソフト“PDCU4”を使いました。
先日の撮影でK-xに較べてK-5の方が少し解像感が高い印象も有りカスタムイメージ“リバーサルフィルム”のデフォルトで
現像しました。K-r+BIGMAのテレ単(500mm)撮影時には今まで+2ほどシャープネスを高めていましたが
今回は0のままでも自然な解像感が出たと思います。画素数が増えたからなのか撮像素子の性能なのか
素人の私には分かりませんが輪郭強調を強めて解像感を出していたK-r使用時に較べて自然な描写は好ましいですね。
続いては30000系VISTA EXを170mmで撮影です。この焦点距離域はテレ端よりかなりシャープ感が増します。
個人的には150~350mmの写りはかなり良好だと感じています。
テレ端の500mmも高価な単焦点とは較べられませんが値段を考えれば充分満足出来るレベルです。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
Avモード f8 1/1000sec -0.7EV ISO400 (170mm)
かなり大雑把ですがK-5の評価測光では-0.3~0.7EVの補正を併用している方が編成を大きく入れる場合は適正な露出に
近づく感じです。K-5では独立したAFボタンが有る為に“親指AF”を設定してもAE-Lが使えるのでありがたいです。
K-rではAE-Lボタンに“親指AF”機能を割り当ててましたのでAEでは使い辛かったのですがK-5ではAEの頻度が増えそうです。
PENTAX K-5+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
Avモード f9 1/400sec -0.7EV ISO250 (75mm)
鳥羽駅付近の景色と23000系を絡めてみました。カスタムイメージは“風景”で彩度-1に調整しました。
最初はもっと周囲を入れたフレーミングでしたが個人的には主役の23000系を埋没させたくないという思いが強く
熟考を重ねた上このアングルとなりました。これでも私にとってはかなりの草食系鉄道写真なんです(笑)
それにしてもこんな景色を絡めた写真を私に撮ろうと思わせたのはK-5の描写力かも知れません。
僅かですが私の目には同じレンズを使ってもK-rより確実に上の画像が出る様な気がします。
100パーセント視野率のファインダーもかなり正確なのでフレーミングを決めるのも気合が入ります。
幾つかの不満点も発見しましたがK-5での撮影、これから先も楽しみです。
もちろんK-rにもまだまだ活躍して貰うつもりです。