大阪梅田と京都河原町を結ぶ阪急京都線。かつては6300系が特急として活躍していました。
併走する国鉄(現JR)117系や京阪3000系と共に京阪間で熱いデッドヒートを繰り広げ
私達、鉄道ファンは3社の競合に胸を熱くしていました。
その後JR西日本は221系を投入し、さらに223系による新快速の130km/h運転を始めるなど
まさに猛攻とも呼べる施策が効果を表し、ライバルの阪急や京阪は中間駅間の利用者を死守すべく
特急停車駅の増加という苦肉の策を採らざるを得なくなりました。
後継の9300系は停車駅の増加による乗降時間短縮の為に3扉クロス車となり9300系の増備と共に
6300系の優等列車運用は減少、そして本線運用から撤退となり阪急の『京阪特急』から
伝統の2ドアクロスシート特急車は消滅しました。
Canon EOS Kiss Digital X+EF70-200 F2.8L USM
マニュアル 1/800sec f5 ISO400 (200mm) ※2010.04.09撮影
廃車を免れた6300系の3本はセミクロスシートにリニューアルされ4連となり支線の嵐山線で活躍しており
その元気な姿を見る事が出来ますが、栄光の特急時代を良く知っている者にとっては少し寂しい感じがしました。
同じ思いをあの新幹線電車500系のV編成にも感じる事が出来ますね。
しかし突如休車中の6354編成が大幅な改装の上、京都への観光をアピールした列車として運用される事が発表され
今年の春から『京とれいん』として活躍を始めました。
雑誌等でその概要等は見ていましたが本日ようやくその姿をカメラで捉える事が出来ました。
Canon EOS 40D+EF300 F4L IS USM
マニュアル 1/1000sec f8 ISO400
先日ロケハンを済ませた、あるカーブのポイントで新生6300系を待ちました。
今日もいつものK‐r+BIGMAではなく、久しぶりに40D+サンヨンでの撮影です。
6両編成では少し焦点距離が短いというのは分かっていたのですが朝からかなり曇っていたのでまあ、保険のつもりです。
『京とれいん』がやって来る前には雲も途切れ始めて陽が射し始めました。
久しぶりに見る6300系。特急時代の8両より2両短い6両ですが嵐山線用の4連よりもグッと迫力がありますし
何より列車種別幕の赤色がとっても似合っています。
Canon EOS 40D+EF300 F4L IS USM
マニュアル 1/1000sec f8 ISO400
後追いでもう1カット!う~ん、やはり6300系が阪急で一番格好良い電車だと思いますね。
ただ扇等のイラストや『京とれいん』のロゴは個人的にはもう一つかな?という気がしますが。
それにしても6300系が再び本線で優等列車として走るなんて想像も出来ませんでした。
次回は乗車して京風に仕立てられた車内をしっかり見てみたいと思います。
神戸へ行くときはよくお世話になりました。
競合が激しい区間だということは解っておりましたが、そんな事気にせずに乗っていた時代だったので、
bigwest_1965さんの解説で熾烈な争いだったという事を知りました。
以前はJR関西線に2ドアの165系が普通列車として走っていた時期があり、その時の運用がこの6300系に
良く似ていたのだな~っと感じました。
乗降のスムーズさ、それを考えれば3ドア化は免れないでしょうね。
500系のぞみ の消滅も同じような理由があったでしょう。
ファンの期待とは裏腹に、時代はより早く、より便利を求め、車両の更新・廃止が進む。
そうなる前に、たくさん愛情を注いで記録を撮って下さい。
かつての京・阪・神の私鉄VS国鉄の競合は凄かったですね。
震災以後、流れはJRになったようで私鉄各社はJR流出する乗客の歯止め掛けるべく
優等車の停車駅増やし、途中駅利用者の利便性を確保する施策を採りました。
その為に運用に求められる車両のニーズも大きく変化し趣味者から見れば少々寂しい状況です。
乗客のニーズとファンの期待とは必ずしも一致しないのは重々承知していますので
仰る通り気になる車両達をこれからもコツコツと撮っていきたいと思います。
たしかに利便性では3・4ドアのロングシート車に軍配が上がりますが、
2ドア車の整ったスタイルは3・4ドア車には無い魅力を感じます。
土日運行とはいえ特急運用に返り咲くとは、阪急good jobです。
私も京とれいんのBOXシート車は一度乗車してみたいです。
今回の機材はEF300/4Lですね。
解像感があり艶の有る仕上がりで、とても綺麗です。
通勤型や近郊型といった車両もそれぞれがその目的に適合した造りになっている訳ですが
どうしても華やかな車両に目が向くのは仕方のない事なのかも知れません(笑)。
『京とれいん』の内装、私もとても興味が有ります。料金不要と言うのが素晴らしいですね。
今回はいつもとは違いサンヨンで撮りました。
単焦点レンズの有利さも有ると思いますが40Dの適度な画素数も
素直な描写に貢献しているのでは?思っています。
昔は地元の山陽電車からも阪急三宮や阪急六甲行きなどの阪急への乗り入れも
ありましたが今は阪神と相互乗り入れになり阪急電車を利用する機会が無くなってしまいました。
車体が全て同じ色なので外観上全て同じに見えてしまいますがブラインドは特徴的な形をしていますね!
お久しぶりですね。お仕事が大変忙しい様ですがお元気でしょうか?
京阪旧3000系が孤軍奮闘する中で昔のライバルだった6300系もこのような形で復活し大変喜んでいます。
阪急の電車は殆どが同じ様な外観と色ですがこの6300系だけは唯一、特急専用車として
他の阪急車との差別化が図られたのでその存在感はピカ一でした。
アルミブラインドも阪急電車の特徴でしたね。
落ち着かれましたら是非『京とれいん』の撮影にお越し下さい。