貨物列車の運行情報を載せているサイトで『EF200』の文字を見つけました。
元来、貨物列車に関して疎く知識も殆ど無い私ですが6000kwの出力を誇るEF200が登場した時は驚いたものです。
ところが地上設備が伴わず、その大パワーを持て余しながら運用に就いているのが現状です。
僅か1両の製作で消えていったEF500よりはマシですがこちらも21両が製作されただけで
現在は後継機のEF210が主力となり、ある意味不運な存在の機関車と呼べると思います。
そのスタイルは機関車ファンでは無い私から見ても格好が良く、EF210よりも遥かにバランスが良いスタイルだと思います。
EF200牽引の列車通過時刻まで僅かに30分。慌ててカメラを持って出掛けました。
PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/400sec ISO400 (300mm) ※トリミング適用
複々線区間にやって来たEF200牽引の貨物列車。
35mm判で換算450mmのレンズと言ってもこの様な場所ではまったくの力不足です。
この写真はK-3の24MPという画素数を活かし横位置で撮影している写真を大トリミングして
縦位置に仕立て直したものです。シャープネス処理もカメラの標準設定のまんまですが
なかなかの解像感を保っています。
フレーミングを整える為のトリミングは個人的には良しとはしない私ですが
このレベルの画質が保てるのなら焦点距離不足を補う為のトリミングとして十分使えそうです。
PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/500sec ISO400 (150mm)
引き寄せて更にもう1カット撮影。K-3のAFはしっかりとEF200に喰い付いてくれました。
改めて細部をみるとコストダウンの影響が見え隠れするEF210と違ってしっかりとデザインされていると感じます。
シングルアームパンタグラフひとつを見てもその形は最強機関車らしいデザインです。
貨車そのものまでに興味が沸くほど貨物列車にハマってはいませんがその編成の先頭に立つ
機関車の力強さ、逞しさには少しづつ魅力を感じる様になりました。
PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f8 1/640sec ISO800 (300mm)
とりあえずの貨物列車撮影という事で近場でのお気楽な撮影が続きましたが今年は今までの旅客列車に平行して
貨物列車の撮影頻度も増やして行きたいと思います。
実際に運用されている機番が分かると非常にありがたいです。
今回捕捉したEF200も代走だったのでサイトの情報が無ければ写せなかったでしょう。
貨物撮りの入り口をノックした程度のレベルですが新たな被写体として
楽しんで撮影したいと思います。
K-3ですが使ってみて、じわじわとその良さが分かってくるカメラですね。
高画素故に確かにピントやブレにシビア(等倍で見た場合)ですがK‐3を使ってみて
高画素が良い方向に効いていると感じます。
主力を桃太郎に奪われていますね。
景気が良くて貨物輸送が増えていればもう少し勢力を増したかも知れませんが、
大き過ぎる体を持て余し気味ですね。
路面電車のようなパンタグラフは独特の力強さが有ります。
平成生まれの機関車としては、EF66 0番台に通じる「異端」が重なります。
どちらも少数なので、運用を見たら捕捉に行きたくなりますね。
K-3のAFは小雪が舞う中でもしっかりと車体を
捕らえていますね。
しかもトリミングをしてもなお、そうしなかったような描写を提供しているところは
さすが高画素機と言えるでしょう。