3月の『しまかぜ』の撮影時に撮るよりも早く乗ってみたいと感じましたが
その思いを先日叶える事が出来ました。
近鉄による『京都発着の観光特急しまかぜ日帰りツアー』に参加しました。
現在、『しまかぜ』は50000系電車2編成によって大阪難波・近鉄名古屋~賢島間の各1往復が
運行されているのですが京都からの定期運行は有りません。
今年の10月10日から50000系第3編成の増備と共に京都発着の『しまかぜ』が
運行される事が先日発表されていますがそれに先駆けて京都『しまかぜ』を
体験出来るのもこのツアーの魅力の一つでした。
平成26年5月14日、京都駅に入線した『しまかぜ』に私はワクワク、ドキドキしながら乗り込みました。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
TAvモード f7.1 1/80sec ISO250 (17mm)
たっぷりとした『しまかぜ』のシート。
シートピッチ125cm。電動リクライニング&レッグレストのみならず腰部にあたるエアクッションの
調整やリラクゼーション機能まで備えている優れものです。もちろん読書灯も付いています。
乗車した先頭展望車はハイデッカー構造に加えてモーターが搭載されていないので
その静粛性は今までの鉄道車両(新幹線電車を除く)では経験した事の無いレベルです。
ハイデッカーという事で重心の高さに起因する揺れの心配が有りますが『しまかぜ』の
台車はフルアクティブサスペンションを備えてますので不快な揺れを見事に抑制しています。
今回の乗車の様子を動画でも撮影していますが手持ちでの撮影にも関わらず過去撮影した
どんな車両よりも揺れが少なく、実に快適に撮影出来ました。
とにかく乗り心地、居心地の良さに関しては特筆モノのレベルです。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
TAvモード f7.1 1/80sec ISO5000 (39mm)
『しまかぜ』は編成あたり従来の一般型特急車のほぼ半分の定員と聞いていますがその余裕が
『しまかぜ』ならではのゆとり感やプレミアム感の演出に一役買っているのでしょう。
定期運行の京都~賢島間特急は2時間45分程で走るのですが今回の貸切列車は同区間を
3時間27分という事でたっぷりと『しまかぜ』の乗り心地を堪能する事が出来ました。
PENTAX K-3+smcPENTAX DA17-70F4 AL[IF]SDM
TAvモード f7.1 1/80sec ISO100 (28mm)
この日は『しまかぜ』運休日の水曜日だったのですがなぜか賢島では50000系の第2編成と遭遇しました。
50000系2本とリニューアルを受けた伊勢志摩ライナーやスナックカーとの並びに目の当たりにして
いい歳したおじさんの私ですが少々興奮気味にシャッターを押しました。
この日は京都~賢島往復で『しまかぜ』の車内にほぼ7時間居た事になりますが京都駅で
『しまかぜ』を見送った時に次はいつ乗れるかな?と考えている自分が居ました。
想像以上の乗り心地の良さは次の乗車機会を楽しみにしてくれるレベルでした。
京都発しまかぜ貸切ツアー
おまけに往復でプラス90分もプレミア座席を陣取れるなんて,
最高じゃないですか^_-☆。
私も一回は乗らないとダメっすねぇ。
来年3月のダイヤ改正で神戸三宮発になる,
と大胆予言しときます^ - ^
実は今回のツアー、申し込みの状況が芳しく低調で近鉄側からはツアー中止の可能性が有ると
脅された?というのが実情でした。
幸いにも無事開催されましたがやはりこの様なイベント要素の高いツアーは
しっかりと情報収集する事が大切だと痛感しました。
さて『しまかぜ』の神戸三宮発ですが個人的には線路容量が厳しい中、阪神線を直通させるなら
乗車人数が見込めるAceによる運行が中心となり『しまかぜ』の運行が有っても
特別なツアー運用の可能性しか無い様な気がします。
いずれにしてもいつかは姫路~賢島間の特急の実現をこの眼で見たいと思いますが…。
>脅された?というのが実情でした。
ひょっとして京都からの需要はあまり無いのか? はたまたツアーの告知が知れ渡っていなかったのか?
どっちなんでしょ?
観光地としては京都の方が圧倒的にスケールも魅力も大きいですから、この観光地同士を結ぶというのは
ちょっと大丈夫なのかな?と思います。
しかし、プレミアムなひとときを味わってみたいと思うのは今も変わりません。
ぜひ成功してほしいものです。
かつて京伊特急の京都発はほぼ毎時1本運行されていましたが今は午前・午後それぞれ2本のみです。
そう考えると京伊特急の潜在的需要は低くなったと思いますが京都午前発の伊勢志摩ライナーは
平日でも結構乗っているのを見かけますので従来車運用を1本『しまかぜ』にするだけでも
十分な利用客は見込めそうですが・・・。
私が参加したツアーですが恐らく告知不足的な要素が大きそうです。
また既に『しまかぜ』は登場後1年経過してますので乗り目的のマニア・ファンの
需要は一巡してると思います。今回の様なただ乗るだけが目的のツアーの需要は低かったのかも?