この春で引退するトワイライトエクスプレス。
という事はこの冬が最後の冬であり雪景色の中を走るトワイライトエクスプレスを
撮影する最後のチャンスとなります。
運良く?休日の今日は福井県に大雪注意報が出ており降雪が見込めますが
本来理想なのは雪がしっかり積もって翌日にしっかり晴れた時に撮るというパターンなのです。
でも、そんなに都合良く行かないのが現実でとりあえず撮影ポイントに行かなくては始まりません。
とりあえず天気の急変に備えて駅撮り出来るポイントに到着。
大阪へ向かうトワイライトエクスプレスはやはり降雪の影響か?約40分遅れで運行中との事。
それまで簡単にE-M10で試し撮りです。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f8 1/1600sec ISO200 (140mm) ※トリミング適用
先客が居ましたので遠慮して後方から試し撮り。先客が左に写り込みましたのでトリミングしています。
この様な条件だとE-M10のコントラストAFによるAF-Cもまずまず追従してくれる様です。
まだ天気は良くて太陽が一面の銀世界を照らす状況だったのですがこの後ドンドンと雪雲が流れて来ます。
すっかり太陽は隠れて粉雪が北からの強い風に吹かれて降り始めました。
そしてしばらくすると白く煙った彼方に2灯のヘッドライトが近づいて来ました。
ファインダーを覗きフレームを整えながらピントの具合を確認します。
どうも雪の影響か?AFが迷っているので急遽AF-Sに切り替えておおよそのレリーズポイント辺りの
レールにAFフレームを当てて置きピン撮影にしました。
OLYMPUS OM-D E-M10+M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
Avモード f7.1 1/1600sec ISO400 +0.7EV (45mm)
危な~い!まだ馴れていないカメラなので僅かにレリーズが遅れました。もう少しでフレームアウトでした。
定時運行だったら良い条件で撮影出来たのですが仕方有りません。
でも雪を巻き上げて迫力有るシーンが撮れました。
積雪と悪戦苦闘しながらクルマを走らせ敦賀市内で昼食を済ませ、次は夏に訪れたあのポイントで
札幌へ向かうトワイライトエクスプレスを狙います。が・・・猛吹雪状態です。
膝下まで積もった雪の中を傘を差しながら進みますが数分置きに突風が吹き粉雪が辺りを真っ白にするので
まともに撮影は出来そうもありません。
少し雪がマシになった頃にサンダーバードがやって来ました。
PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
TAvモード f6.3 1/1000sec ISO640 (75mm)
サンダーバードがやって来る前に背後の木の部分でAEロックした露出ですがいい感じになりました。
ただ巻き上がった雪煙で編成後半はまったく見えません。
あとこの雪の中、K-3のAFも見事でした。雪に惑わされずに車体前面にピントを合わせ続けてくれました。
このサンダーバードが約15分ほど遅れていましたので恐らくトワイライトも遅れて来る筈です。
寒さに耐えながら待っていました。雪は先程と同じく小止みのままです。
その時目の前の架線が僅かに揺れてレールに音が響いて来ました。
「来たっ!」
やはり雪が舞い上がり編成後半は見えません。
フレーミングに悩みながらAF-Cを駆動させてトワイライトエクスプレスを引き付けます。
「この辺か?」
小気味良いK-3のシャッターが3回響きました。
PENTAX K-3+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
TAvモード f7.1 1/1250sec ISO4000 (133mm)
この寒さに耐えての撮影、失敗したくなかったのでシャッター速度も先程より上げています。
連写1コマ目は少しピントが甘かったのですがこの2コマ目と3コマ目はしっかりピントが来ていましたが
3コマ目はパンタグラフがフレームアウトしてました(笑)。
やはりそこそこの連写速度は保険になりますね。(やっぱ7DMarkⅡ買おうかな?)
恐らくこれから後は近場での記録撮影で終わるかも知れませんが何とか『最後の冬』らしいカットが撮れて満足しました。
この二つの感覚を同時に満足させる為に冬の北陸路へ出掛けました。
過去、「雷鳥」・「日本海」でも同じ快楽を得ていましたが恐らく
今回のトワイライトエクスプレスがそんな機会の最終章となります。
とても残念ですが釣果はともかく今日の行動自体にはとても満足しました。
もう何も言う事ないです(何も言えねぇ・・・って言ったメダリストが居ましたが^^)。
雪を巻き上げながらスピードを感じさせる撮り鉄の良さに気付かされたお写真群にただただ圧倒されました♪
雪に埋もれながら歩行している時に思ったのが「これが最後かな?」です。
恐らくサンダーバードや新快速の撮影で雪の北陸線に好んでの出撃は無いでしょう。
最後かな?という思いが私の決して軽くない腰を上げさせたのだと思います。
雪を舞い上げながら通過して行くEF81のモーター音はしっかりと
私の耳に届き脳裏へしっかり刻まれました。
最後まで無事に運行終了を迎えて欲しいです。
この姿を撮れた bigwest_1965さんがうらやましい!
トワイライトを1枚目のような晴れ間で撮りたかったでしょうが、そこは運もあるし、
逆にこのような荒天が良かったのかも知れません。
残りわずかではありますが、そろそろ重い腰を上げたいです。
作品を見てそう思いました。