「ひやおろし」の当店発売日が近づいて参りました。
「ひやおろし」とは、冬季に造られた酒を、火入れ(加熱処理)をしたあと、春、夏を越して半年の間、貯蔵・熟成させます。
そして秋風の吹く涼しくなった頃、外気温くらいに冷えた清酒は、樽などの容器に詰めて出荷されます。このことから「ひやおろし」と呼ばれるようになりました。
しぼりたての時には荒々しかった味わいが、秋口には熟成して丸みを帯びて、飲み頃となります。
また、「ひやおろし」は燗にすることで、熟成によって生み出されたお米の旨味がじんわりと広がり、体に優しく馴染みます。
「ひやおろし」と言っても色々ありますね。中にはまだ渋いものや熟成がともなっていないもの・・・
出荷するタイミングを間違えると「ひやおろし」らしくない「ひやおろし」が消費者の手元に渡ってしまいます。
昨今の猛暑が続く残暑を秋と捉えるかどうかで、ひやおろしのご案内時期が決まるように思います。
ひやおろしって常温からやっぱり燗まで愉しんでもらいたいものですから。
そこで彼岸も過ぎた秋風が吹き出した10月1日より「ひやおろし」!!を順次ご案内いたします!
私たち酒販店、また酒蔵さんにとって、「ひやおろしっておいしいねぇ~」と言ってもらえることが、四季を楽しめる日本酒ファンの普及となるわけですから、私たちはもっと勉強して広げていかなければいけません。
なお、10月1日(金)より、当店で、ひやおろしコーナーを設けて店頭試飲販売を致します。
(車の運転の方は、ご試飲ご遠慮ください。お酒は20歳になってから)