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前立腺肥大日記3(術式)

2022年08月03日 | 前立腺肥大

行きつく先は手術なので調べて見ました。

◆ 条件: 残尿量が100cc以上が目安で、あとは本人のQOL次第となります。


◆ 術式: 

 1) 「HoLEP(ホーレップ)」(ホルミウムレーザー前立腺核出術=holmium laser enucleation of the prostate)
ホルミウムレーザーで前立腺をくり抜きます。難易度が高く手術時間も長く入院期間も長めとなります。大き目の前立腺にも対応可能です。

 2) 「PVP」(532nmレーザー光選択的前立腺蒸散術=photoselective vaporization of the prostate)
    前立腺を蒸散させるのでHoLEPのように組織を回収しません。手術時間は短く出血は少なく、他の手術と比較し侵襲の少ない手術です。手術の難易度も低く入院日数も短くなります。割と新しい術式です。

 3) 「TUR-P」(経尿道的前立腺切除術=transurethral resection of the prostate)
    電気メスで前立腺を削ります。古い術式で出血も多めです。難易度は普通で手術時間も短めですが入院期間は長めとなります。

◆ 実績:
  東京では前立腺癌等の全般を含めば聖路加がTOPかと思います。前立腺肥大だけに特化した専門病院は数多くあります。但し、専門病院は「余病がある」際には要検討となります。埼玉では上尾中央病院が得意ですが現在はコロナで新規紹介を受けていません。
 
  大病院はHoLEP、個人病院はPVPと二分化しています。大病院がPVPを推進しない理由は癌の見逃しを考慮して?それとも保険のポイント??

  HoLEPは1割に短期間の尿漏れが出ます。偶発癌を発見可能で5-13%の発見率と云われています(高齢者が多いですし)

  PVP
は蒸散させてしまうので前立腺の癌検査が不可能となります。若年層には施術しない方向のようです。

  TUR-Pは聖路加でさえ10年前は主流でした。特に地方在住で選択肢が限られる場合は、新しい手法より慣れた手法が失敗を防げます。

◆ その他: 

  前立腺の欠損が大きい場合は前立腺癌の小線源治療が受けられなくなります。術式決定の際には要確認かと思います。

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