岐阜の画廊 文錦堂

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☆私の一押し作品《風雅な百人一首・・・酒器編(2)》☆

2013-06-20 16:53:52 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜も、朝からが降りしきるあいにくの天気となっています。 

さて、今週初めからご紹介致しております「私の一押し作品!!」
今日も現在開催中の「九谷毛筆細字 四代 田村 星都 作陶展」 【 ~23日()】 の出展作品の中から、選りすぐりの酒器をご紹介していきます。
今回は、古来よりもっとも広く親しまれてきた《古典》であり、日本人らしい美意識の原点とも考えられる『百人一首』を題材とされた意欲作です。
歌詞の情景を思い浮かべて描かれたその風雅な文様は、まるで絵巻物を見るような美しさです・・・。

先ずは、山部赤人(やまべのあかひと)が詠い、誰でも一度は聞いたことのある有名な歌詞が描かれた



   田村 星都 作 「細字百人一首かるた盃」 H 3.3×D 9.4cm・・・・・(売約済

 「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」

訳: 田子の浦に出て眺望がひらけると、真っ白な富士の高嶺に、雪は降り積もっていた。

続いて、三十六歌仙の一人、凡河内躬恒 (おほしかふちのみつね)が詠った



  

   田村 星都 作 「細字百人一首かるた盃」 H 2.9×D 9.6cm・・・・・(売約済

 「心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花 」

訳: 当て推量に、折れるものならば折ってみようか。一面に置いた初霜が見分け難くしている白菊の花を。

最後は、陽成院(陽成天皇)(ようぜいのいん)が詠った



  

   田村 星都 作 「細字百人一首かるた盃」 H 3.2×D 9.4cm・・・・・¥31,500-

 「つくばねの 峰よりおつる みなの川 こひぞつもりて 淵となりぬる」

訳: 筑波山の峰から流れ落ちる男女(みなの)川が、わずかな水がつもって深いふちとなっていくように、わたしの恋も、ひそやかな思いであったものがつもりつもって、このように深い思いになってしまった。

明日の「私の一押し作品!!」は、「香合編」をご紹介致します。乞うご期待!!
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