岐阜の画廊 文錦堂

gooブログ始めました!

☆私の一押し作品《ぐい呑編/南 絢子 作陶展より》☆

2013-10-09 16:04:49 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、台風24号の影響も有って朝から断続的にが降り続きましたが、今はも止み陽が差してきました。

さて、早いもので5日から開催致しております「九谷 南 絢子 作陶展」 【~13日()】も中日を迎えました。
どうぞ、3連休となる今週末は絢子さんの細やかな色使いと斬新なデザインが光る新作群を、皆様お揃いでご高覧下さいますようご案内申し上げます。
ご来廊を心よりお待ちしております。

それでは、今日も「私の一押し作品!!」と題して、選りすぐりの逸品をご紹介致します。 今日ご紹介させて頂く作品は、皆さんお待ちかねの「ぐい呑編」です。 

先ずは、絢子さんの代表作「雪衾(ゆきふすま)」シリーズによるぐい呑作品2点から。



   南 絢子 作 「ぐいのみ 雪衾」 高 4.7×径 6.3cm (売約済

 銀色に彩られた見込に咲く一輪の椿が、幻想的な雰囲気を漂わせます。

磁器土に鉄分の多い赤土を混ぜて半磁器状にして焼成した絢子さんの意欲作。



   南 絢子 作 「ぐいのみ 雪衾」 高 5.3×径 8.6cm (売約済

 主である磁器作品に比べ、見込部分に生じる貫入の景色が陶器の様で楽しめそうです。 

続いて、移ろいやすい人間の感情をに見立てた、



   南 絢子 作 「ぐいのみ うたて」 高 2.9×径 7.6cm (売約済

 情景たっぷりに削り出された雲の文様。

さらに、黄地紅彩の上品で柔らかな色彩によって描かれた小菊の文様が印象的な、
黄地紅彩【おうじこうさい】は、中国明時代の嘉靖期に江西省景徳鎮窯で焼造された窯芸で、華やかな明の赤絵のうちでも特に豪華濃麗な上絵技術です。



   南 絢子 作 「さかずき 小菊」 高 3.2×径 7.0cm (売約済

 金彩で描かれた葉文様が、九谷焼らしい華やいだ印象を与えます。

最後は、目の覚めるような鮮明な群青を基色としポピーが描かれた作風は、絢子さんの斬新なデザインと相まって新たな九谷焼を予感させます。



   南 絢子 作 「ぐいのみ 雛罌粟」 高 4.5×径 7.0cm (売約済

 小さく作られた銀彩による高台は、群青の釉調と相性抜群です。

明日は、「茶碗編」です。 乞うご期待!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする