岐阜の画廊 文錦堂

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記憶に残る黄瀬戸・・・。

2013-10-25 09:26:13 | 工芸
皆さん、おはようございます。

今日の岐阜は、台風27号の影響により朝からが降りしきる生憎の空模様です。
どうぞ今後の台風情報には十分にお気をつけ下さい!!

さて、昨日のブログでもご紹介致しましたが、現在松坂屋名古屋店にて開催されています「恒梁会 作品展」【~29日(火)迄】。
今年の7月に急逝された太田 梁さんを偲び、太田さんが生前特に親交の深かった陶芸作家10名によるグループ展ですが、改めて太田さんが生前に遺した功績の素晴らしさに目を向ける機会となりました・・・。

桃山黄瀬戸に果敢に挑みながらも自らの黄瀬戸をも模索されていた太田 梁さんを偲び、黄瀬戸2作品をご紹介致します。



   太田 梁 作 「黄瀬戸胴紐茶碗(絶作)」 H 6.9×D10.5cm

 黄瀬戸の大きな特徴の一つである薄造り。 口縁部も極限まで薄く挽かれています。

 じわっと油が滲むかのように光沢を放つ「油揚肌」に、色の「丹礬」色の「焦げ」が彩ります。

続いて、太田さんの作為が伝わってくる



   太田 梁 作 「黄瀬戸輪花ぐい呑(絶作)」 H 4.6×D 6.2cm

 見込みに彫られた草花文様の周辺に彩る「丹礬」「焦げ」

 高台部には、しっかりと「丹礬」が抜けています。

この素晴らしい太田さんの「黄瀬戸」の作品を、新たに見ることが出来ないと思うと本当に残念でなりません。
しかしながら、遺された作品の数々は我々の記憶の中で強烈に残り、今後も色あせることなく輝き続けることでしょう・・・。

改めて太田さんのご生前のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
コメント (2)
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