岐阜の画廊 文錦堂

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☆私の一押し作品《茶碗編/南 絢子 作陶展より》☆

2013-10-11 10:15:42 | 工芸
皆さん、おはようございます。

昨日は、諸事情によりブログを更新することが出来ずに大変失礼致しました・・・。 m(__)m

さて、早いもので5日から開催致しております「九谷 南 絢子 作陶展」 【~13日()】も、終盤戦へと突入です。
明日から3連休を迎え外出される方も多いかと思いますが、是非、今週末は「九谷 南 絢子 作陶展」を、皆様お揃いでご高覧下さいますようご案内申し上げます。

では、今日も「私の一押し作品!!」と題して、選りすぐりの逸品をご紹介していきます。
今日ご紹介する作品は、色数を抑えながらも質感で見せ、新たなる色絵の可能性を感じさせる4点の「茶碗」です。

先ずは、代表作「雪衾(ゆきふすま)」シリーズによる2点の作品から。 「衾(ふすま)」とは、平安時代などに用いられた古典的な寝具のことを言うそうです。 
澄んだ青白磁の器肌に彩る雪衾の景色からは、お布団の様にふんわりと敷き積もった北陸の雪景色が想像されます・・・。
冬から春にかけてお抹茶を飲むのにピッタリのお茶碗ですネ。



   南 絢子 作 「茶碗 雪衾」 H 9.2×D10.2cm・・・・・¥63,000-

 口縁部には、降り積もる雪から顔を覗かせる椿が情景感たっぷりに描かれています。

同じく「雪衾」作品ながら、磁器土に鉄分の多い赤土を混ぜて半磁器状にし焼成した絢子さんの意欲作。 小ぶりな器形は、旅茶碗としてもピッタリです。



   南 絢子 作 「茶碗 雪衾」 H 9.0×D 9.2cm・・・・・¥63,000-

 土見せにされた高台。 釉際に生じた緋色がアクセントになっています。

続いて、移ろいやすい人間の感情を月夜に浮かぶ雲に見立てた「うたて」シリーズ。



   南 絢子 作 「茶碗 うたて」 H 8.2×D12.3cm・・・・・¥63,000-

 金彩によって描かれた三日月を、覆いかぶすかの如く立体的に表現された雲が斬新です。

最後は、禅僧・仙崖 義梵の代表作としても知られる「「○△□」図(出光美術館所蔵)を、絢子さん流に表現された意欲作。
ちなみに「○△□」の意味は諸説ありますが、密教での地水火風空識の□→地、○→水、△→火を表しているそうです。



   南 絢子 作 「茶碗 ○△□」 H 6.2×D15.0cm・・・・・¥63,000-

 群青・緑・金彩によってカラフルに彩られた割高台。 アッ、ひょっとして、これが△???

明日は、「香炉編」です。 乞うご期待!!
コメント
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