老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

私の禁煙

2010-10-06 19:59:43 | 日記

今月からタバコの価格が大幅に値上がりして、喫煙者の皆さんは先月中にタバコの買いだめしたり禁煙グッズを買い求めたりクリニックで指導を受けたりと右往左往。
喫煙は確かに身体に悪いと知って居ても永年のニコチン中毒はおいそれと止めれませんが、こと金銭に関わるとなると「これを機に」と考える人が多いです。

幸い私はまだ若い頃に禁煙をしたのでこの影響を受けていません。喫煙年数も4~5年だったように思います。
タバコを手にしたのは未成年の高校2年の冬だったと思いますよ、タバコをふかす事が何故か大人の仲間入りした気分になりましたね。
そのタバコも友達の家がお店をしていてお客さんに頼まれるタバコを店に置いて有りました。それを友達が内緒で持ち出し分け前を頂く位で大した量の喫煙では無かった。勿論、家では吸う事はありません。

18才で社会人になり自分のお金で買い求めて吸う訳ですが、まだ未成年なので会社では公に吸えず昼休みと10時・3時の休憩に人目に付かぬよう喫煙です。
成人になってからは夜の街にお酒を飲みに行く機会も増え、当時はスタンドバー(ニッカバー・トリスバー)で紫煙をくゆらせていました。飲むと当然タバコの量も増えます。
当時の給料は1万円が切れた記憶です、その中からタバコ代と飲み代を費やすと殆ど小遣いはありません。家にもお金を入れて居りましたから。

女友達も出来てデートするにしても資金不足です、大人の恋愛に目覚めてデートを頻繁にしたいけどお金は無いし、そうかと言ってデート代を女性に払わす訳にはいかないし・・・。
飲み代を減らすかタバコの本数を減らすかになりますが、飲み代はバーのママや店のお姉さんとの愉しい会話がしたいから減らせない、むしろ増える傾向に。

そんな時にある夜のデートで二人の気持ちが高まり私からキスを迫りました、その彼女とは初Kissです。唇を離した後に 「いやっ、タバコ臭い」と彼女の一言。
彼女の家庭では喫煙者が居なくて、また後々判った事ですが彼女はかなりの潔癖症でした。タバコの臭いを大変嫌って居ました。
その後のデートでも唇へのKissは避けられホッペか耳・首が精一杯でした。デートの前にガムを噛んで何とかと思いましたが受け付けて呉れません。

こうなると男の性です、どうしても唇を合わせたい。結果出した結論が禁煙です。好きな女性とKissがしたいとの思いからタバコを止めたのです。
幸い喫煙期間も短くひどくニコチン中毒に犯されて無かったからか割と楽に禁煙する事が出来ました。
その彼女とは縁が無く別れましたが、彼女がタバコの臭いを嫌って私を避けた事、そしてその彼女に認められようと頑張った事で今が在ると感謝してます。変な禁煙のきっかけです。