3月の東日本大震災の後、テレビや新聞その他のメディアに因る報道記事を見る度に、毎日と言うほど目頭が熱くなり知らずと涙が溢れて来ます。
その結果かどうか判りませんがそれ以外の事でも直ぐに涙が出ちゃいます。高齢になって少し涙線が緩くなったからでしょうか。
幼児の虐待死やら火災に因る子供の焼死・震災で両親家族を亡くされ孤独になりながらも頑張ってる姿等子供に関わるニュースがあると駄目ですね。
原発事故で外に出られず公園遊びも出来ないからお友達とも一緒に遊べない。やはり子供は元気で笑顔が無くてはいけません。
いま、趣味の朗読教室では斎藤隆介作品の「ベロ出しチョンマ」を練習して居ります。
このお話は昔のお百姓さんが厳しい年貢の取り立てに堪え切れず村を代表して将軍に直訴し、それがばれて首謀者とその妻と子供二人が役人に処刑されるのです。
柱の高い所に縛り付けられた幼い妹が処刑人に槍を突き付けられ悲鳴を上げると、隣の兄が「おっかなくないぞー、みろーあんちゃんの顔を」とベロを出しまゆを下げた顔を見せ妹の気を紛らわすのです。
やがて刑場の跡には村人たちが社を立て、命日に当たる日の縁日ではあの兄のベロ出しまゆ下げの顔を模したお人形が売られる。
この物語を朗読する度に私は声が詰まって目に涙が溢れて来てどうしても読めません。今もブログを書いて居てこぼれる涙と鼻水をティッシュで拭って居ます。
こうした悲しい話が起きない様に為政者は被害者の立場にたってその悲しみを自らが感じて、政争に明け暮れるのでなく真の政治をして頂きたいと願うものです。