老いのひまつぶし

東海地方に在住の80才の男性です。
日常の喜怒哀楽を綴って行きます。

伊東深水展

2015-11-08 14:16:57 | 日記
しばらく途絶えて居た美術館巡りが復活しました。今回は名都美術館へ出掛けました。

12月13日まで開かれている特別展 伊東深水 です。私が大好きな上村松園氏と同じ美人画の画家です。

深水氏も子供の頃から絵を描くのが大好きでしたが、家業の衰退から止むなく看板屋に奉公に。

仕事のかたわら絵画の勉強をし、後に一時やはり美人画の大家である鏑木清方氏に師事されたようです。

松園氏の美人画はモデルが超美人なのが多いですが、深水氏のはやや落ち着いた美人の絵の様に私は思います。

みんな素敵な絵ですが、あえて私が好きな絵を選ぶとしたら 月の出・縫い針・清涼・聞香・吹雪・針仕事でしょうか。

この日は電車が遅延し接続の特急に間に合わなかったり、地下鉄が乗車中に地震訓練の為一時停車が在ったりで、到着が遅れ気分が凹んで居たのですが入館して気持ちが落ち着きました。

平日ですが来館者はまずまずで相変わらず女性の2・3人連れやグループばかりでした。男性は私を含め3人です。

女性の観覧もいいのですが、時々仲間と批評やお話をされながら見られるのが嫌なのです。

私は好きな絵画を観るのは当然ですが、この美術館の静寂が好きなのです。そして一つの絵を観ながらその絵を描かれた時代や雰囲気にしたりたいのも有るのです。

数枚の絵葉書を買い求めて、観覧の余韻を愉しみながら帰途に着きました。

そうそう、今月の17日から展示物の一部が入れ替わるのでした。またゆかなくちゃあ。