昨年歩いて行ったベルギーのガレ下に転がっているボルダーエリア。
暑くなりそうなので、Uと2人で祝津から船を出して行ってみた。
赤岩を眺めつつ「あれが不動だ」とか、「あそこにカニ岩が…」などと言いながら、漕ぐこと1時間ちょっと、三つの岩頭のガレが見える。
目的の岩を目前に漂着?!
昨年も触ることを考えたが、一人でやる気が起きずに止めた岩。
くじら岩と言うらしい。
昨年登ろうとしてあきらめたラインは上部にはたどり着いたが、乗り越えられずあきらめる。
その右のラインを「クンネ」と名付ける。
しかしである。この岩、上部に3つハンガーボルトが打ってある。
しかも見い出したライン2本のピタリ上。
その左のこれは無理だと感じたラインの上に打ってある。
物からして80年代後半だろうか。同じラインを見い出した人は名前をつけようとしただろうか。
その裏、これもいいなあ、と感じた岩は昨年登っていたことに帰宅後気付く。
これは、エトピリカ岩にしようか。目玉とくちばしが見えるから…。
最後に見出したのがこの岩。
イクパスイ岩と名付ける。
全体像がへら状。アイヌの方々が酒を神様にささげる時の儀礼具から名をいただく。この一番右端、「ここいいなあ。」と感じるところだけ地盤が低くなっている。
下部と中間部、そして上部のそれぞれは解決したがつながらない。
上部は結構高さもあり怖い。
赤岩側からくるとガレを越えて岩がゴロゴロしている地帯を越えたところにある。
ここは地盤がゴロタ浜で前も右もその間も大き目の岩に囲まれているので、わざわざ来る価値がある。オタモイからも祝津からも歩けば3km。アプローチと考えれば、車1時間、船1時間の計2時間なら許容範囲。
なんだ、アヨロまで下道で車を走らせるより近いじゃないか。
焚き木はいくらでもある。燃料には困らない。
おまけにガレ周辺は真水が流れている。
いい環境ですな。