休みが、岩内の晴れの日に当たったら行こうと思っていた敷島内山(三角点名、敷島内)。
あわよくば未踏の前雷電も、と思いながら単独で向かう。
出だしは細い広葉樹林。
思ったほど天気がよくない。上空から風の音が聞こえる。天気は回復傾向のはず、回復に期待。
一定の斜度が続き気持ちのよい安定した有酸素運動。忠実に尾根をたどる。400mを越えると気持ちのよい樹林が広がる。
そして、天気は期待通り。
800mを越えると、背の高い木がなくなり見晴らしがよくなる。岩内岳方面がよく見える。いい天気。風も大したことない。
そしてPeak方面が見えてくる。
見えているとんがりは、まだPではない。ここから結構長い。木がなくなると雪がしまっていたがシール登行できた。ときどきでこぼこに凍っているところがあり、それを避けると自然に尾根の東寄りを登ることになる。完全に東の沢型に入っても登れる斜面なので、下りは沢型から尾根に滑った。
少し風が強い場面もあったが、無事Peak到着。周囲は全てよい眺め。雷電山が呼んでいる。
Peakの南側のコルまで行ってみる。風もないのでしばし思案。雷電山台地に上がるところは恐らくシールが効かない。アイゼンは持ってきているが、台地に上がったら埋まるだろうから板を背負うことになる。下りは滑れなくはないだろうが、灌木がたがた、硬雪斜面をガリガリ言わせて戻ることになる。「う~ん、やめとこ。」と考え、のんびり過ごす。
Peakをコル側から見ると岩が露出。その西面は適度に難しいハイボル風。岩の近くでのんびりした。
Peakからすぐ滑る。沢型寄りは滑りやすくよかった。
広い尾根は斜度は緩いが、どこでも好きなように滑れるので、時々出てくる急傾斜を楽しみながらノンストップで下山。
登り始めたところに、「鳴神の滝」というのがある。時間もあるので間近に見ようとあちこちからアプローチ。真下には行けなかったが、かなり近付けた。
なかなかの迫力。右の氷柱は大人5人分くらいの高さがある。その上の岩が上部ならミックスルートになりそうだが、上は平たい岩が積み重なっていて隙間だらけ。左の写真に写っていないところは固そうなハングだったが、こんなところにラインを引こうという人はいないでしょうな。
下山後、ハンター2人組が「途中で銃声が響いて脅かせてすいません。」と言ってきた。遠くからだったので全く気にしていなかったが親切な若いハンターの一言。この方、「敷島内山に行ってこられたんですか。」と言ってきたので驚いた。三角点の名前など知らないでしょうに、地元では普通に「敷島内山」と言っている?!