なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

これはなかなかの天狗

2024-02-17 | 雪の山
初めて名前を聞いたのは多分16年前。

増毛の天狗岳。
広い台地、標高差900m越え。急登と急斜面辺などなど、魅力満載。
今シーズンはチャンスをねらっていた。
でも雄冬、増毛辺りは天候が安定しないと何かと不安。
しかも最近気温の上昇が著しい。
翌日はまた気温が急上昇しそうだし、今日は高気圧が張り出していることから考えると、チャンスと思い、現地へ向かう。


久々のsea to summitに出発。

出だしは雑木の多い急登。
ガリガリの上にふわっと積もった状態に少々不安が走る。
Uと2人、巧みなラインどりとシールワークで急登をこなし稜線に出る。

目的のpeak台地が見えてきた。

三角点名「歩古丹」という719mpeakを通過する頃には、周囲の山々のガスもほぼなくなってきた。

654mコルがなかなか深い。
横には、なんだか気になる立派な岩塔が見えた。


またまた急登を登っていくと天狗peak近づいてきた。
海までの眺めがよい。

台地の上の一番近いpeakは、最後の急登を50m登ったところにある。

風でたたかれたpeak直前はシールが効かない。
それぞれ工夫して急斜面をこなす。

まずは手前の944mpeak.

次に一番高い973mを目指して、無風の広々、幸せ台地を歩く。


一番高い973mpeakの眺めは最高。

雄冬山から群別や奥徳富岳まで稜線も見えるし、当然暑寒別も見える。
風もほぼないので、ゆったりお食事。


帰路は手前のpeakからダイレクトに滑ることも考えたが、雪付き条件が見通せない。
安全策第一でコルまで戻って滑り降りることにする。
よく走る雪なので、十分滑りを堪能する。


コルからの下りは雑木が多すぎ少々手こずるが、特に問題なく滑り下りた。
下からpeak直下斜面を改めて眺める。
青いラインを滑ってみたかった。

樹林体がほぼ上から下まで続いている。
条件がよければいけると思う。でももう来ないかな…。

海からだから単純に標高分が標高差。
条件を見定めて気持ちよく登れた。