Lifeのシェイクスピアシリーズ第4弾です。
じゃじゃ馬「馴らし」と表記されることが多いようですが、
敢えて「ならし」と平仮名表記になっています。
主なキャストはこんな感じ。
キャタリーナ:松本慎也
ビアンカ:関戸博一
ルーセンショー:岩 大
ペトルーチオ:山本芳樹
グレミオー:穂積恭平(客演)
ホーテンショー:坂本岳大(客演)
リージー・ディクソン:林 勇輔
キャタリーナとペトルーチオがWキャストです。
この作品、‘じゃじゃ馬’と評判のキャタリーナを
ペトルーチオが従順な妻に‘飼い馴らす’という作品で、
そのテーマゆえに扱いにくい作品なのだそうです。
読んでないし観た事もないので知りませんでした(笑)
キャタリーナを飲まず食わずにして飼い馴らす様子を、
冷酷非道な振る舞いとして描いたり、
逆に従順になったフリをしてみせるように描いたり、
色々表現されているらしいこのテーマ。
Life版はどちらかというと後者に近い仕上がりでしたかね。
それより一歩踏み込んでいるというか。
従順なフリをしてあげてる、感じかな。
観終わった後、爽快感がありました
松岡さんの翻訳版がこの夏に出版されるようなので、
それが出たら読んでみようと思うのですが、
林さん演じるリージーは、Lifeオリジナルなのかな。
売れない女優・リージーのの夢=劇中劇というスタイルで
ストーリーが進んでいきます。
適度にリージーの冷静なツッコミが入って、
それがまた笑いを誘っていました。
こういうキャラをやらせたら右に出る者はいない気がします(笑)
で、女性ではなく男性が演じることで、
観る方も屈託無く笑えるのではないかと。
単なるお転婆を通り越したキャタリーナですが、
本当は妹・ビアンカのように愛されたいのに
素直になれなくて意地を張ってしまう女性で、
可愛かったです。
対するビアンカは、もうちょっと意識的なぶりっ子っぽさが
表に出ててもいいかなー、と。
そうすると、ラストの夫たちの賭けの場面での
豹変っぷりが際立つのではないかと。
芳樹さんのペトルーチオは、思いっきり変人でした
まぁあれはあれで良いのでしょーか(笑)
今回は客演が2人いらっしゃって、
1人はお馴染みの岳大さん。
普通にしてると結構カッコ良いのではないかと思うのですが、
怪しい音楽教師っぷりがお見事でした。
そしてもうお1人の穂積さん。
・・・どうしてこの役が客演じゃなきゃダメだったのかしら・・・。
途中の場面で、スコーンとセリフが抜けていて、
立て直しもできなくて、余りの抜けっぷりにビックリでした
そういうことってあるんですねぇ・・・。
グレミオーは老教師、という設定らしいのですが、
見た目が岳大さんと大差ないので、
あんまり老教師という感じがしませんでしたかねぇ。
まぁあの時代の‘老’が、いくつなのか知りませんけど(笑)
白いTシャツ&白いパンツの上にフリフリスカート姿で、
白いカチューシャを付けて踊る大勢の男性・・・
笑えました
オリジナルの音楽も、うま~くお芝居に組み込まれてましたし。
Life版シェイクスピアシリーズ、良いと思います♪
できればコメディー限定で・・・。
パンフレットに「ハムレットも観たい」って
コメントを寄せている方がいらっしゃいましたが、
ハムレットはやーめーてーーーー
ハムレットは作品の良し悪しの8割・・・9割が
ハムレットの役者の出来で決まると思うんです。
なので圧倒的な実力と人気のある人じゃないと
厳しいと思うんですよねー。
上手いけど集客力が無きゃ興行的に厳しいし。
人気あっても上手くなきゃ目も当てられないし。
から騒ぎとかお気に召すままとか・・・って、
挙げようとして、そんなに知らないことに気付きました
そんなに読んでないし。
てか、読みやすい翻訳があれこれ出るようになったの、
割と最近じゃないですかね?
読みにくいシェイクスピアは本当に読みにくいですもん。
松岡さんの翻訳版、楽しみです
今週末、別キャストを観に行くのですが、
そっちも楽しみですね~。