毎夏恒例となってきました。
ごらく亭の夏休み。
今回も、曽世さんご出演です♪
マチソワで公演があって、 やるネタが違ったので
2回観るか迷いましたが、マチネのみ行ってきました~。
2列目、どセンターという良いお席
演者の表情がよく見えます。
まずは初めましてのオオタスセリさん「身内臓の話」。
新作です。
「落語というより、1人コントです」とおっしゃってましたが、
とあるお局OLの内臓たちが繰り広げる会話なんですけどね。
「最近飲みすぎだよねぇ・・・。
昨日なんて炭水化物祭りの後に 〆は唐揚げ!
唐揚げは別腹って、違うよ!こっちが一生懸命隙間を作って押し込んでるんだよ!」
と胃がボヤき、
「ホントですよね!こっちは流すだけですけど
喉がからっからの時にビールを流し込むのは止めて欲しいです!」
と食道が答え・・・w
二日酔いなのにかつ丼を食べようとしていて、
「エマージェンシー、エマージェンシー!かつ丼がきます!」
「無理無理!押し戻せ!!!」
とか面白すぎて爆笑でしたwww
実は妊娠しているのに、そのことに気づかず暴飲暴食しようとするので、
最後は胃捻転、腸捻転を起こして病院へ行ってもらう・・・
というところでおしまい。
面白かったです!
来年も、ぜひ♪
続いて、小宮孝泰さんの「元犬」。
神社の境内で「来世はきっと人間だね」なんて、可愛がられていた犬が
現世で人間になるお話。
犬のクセの抜けない人間の様子が、
ちょっと可愛くて可笑しいお噺でした。
そして、山口良一さんと大森ヒロシさんの漫才。
いやー、これまた爆笑させていただきました。
ウエットスーツと言わなきゃいけないところ、スウェットスーツって言っちゃったところは
本当に涙を流して笑いましたww
久しぶりだわー、こんな大笑いしたの
一幕のトリは、曽世さんの「宮戸川」。
帰りが遅くなって家を閉め出された半七と、
同じく閉め出された向かいの家のお花。
親戚の家に泊めてもらう、という半七に付いてくるお花。
ちょっと色っぽい噺で、それからどうなるの・・・?
というところで終わります。
ちょっともっさい半七、なかなか芯が強いけど可愛いお花。
親戚のおじさんとその奥さんとのやりとりも可愛くて、
うまく演じ分けられてましたね~。
夜のネタも聞きたかったな~。
休憩を挟んで、お座敷芝居。
「転失気」を元ネタに「のまたり」という作品になってました。
ややグダグダな感じもありましたが、
何でもアリなのがこのイベントの良いところかとwww
続いて山口良一さんの「たいこ腹」。
趣味で針を打ち始めた、道楽者の若旦那と
実験台にされる幇間の一八のお噺。
針が抜けなくてなって、お腹から血を流し
「皮が破れて(たいこが)もうならない」というオチで
この日の演目の中で、一番オチらしいオチの噺でしたね。
二重丸のお神楽の後、大トリは松尾貴史さんの「一文笛」。
上方落語ですね。
スリの秀は駄菓子屋で盗んだ笛を、
欲しそうに見ていた貧しい子の懐に入れてやったところ、
その子は泥棒!と濡れ衣を着せられる羽目に。
家を追い出された子は井戸に身を投げ、一命は取り留めたものの
まだ意識が戻らない。
有名な医者に見せれば治るかもしれないが、お金が無い、
なんてことをしてくれたんだ!と兄貴分に言われ
右手の人差し指と中指を匕首で詰めて詫びる秀。
後日、その有名な医者の懐から財布を盗み、
これで治療してやってくれ、これを最後に足を洗うから
今回だけは見逃してくれ、どうせこっちを経てまた元の懐に戻るからええやないか、と。
「それにしても指を詰めたのに、よう盗めたなぁ?」
「実はわぃ、ぎっちょやねん」
ちゃんちゃん,というお噺。
子供が井戸に身を投げたくだりは、ちょっとシーンとしてましたね。
ただ面白可笑しいだけじゃないところが、また落語の奥深さでしょうか。
上演時間はみっちり3時間弱でしたw
今回はまくら話もそれぞれあって、楽しかったですよ。
また来年も、よろしくお願いしま~す