今年のエンタメ見納めも,ライフですー
9年ぶりの再々演となる,デイジー。
今回はキャスティングを見た時,目を疑いました。
片方のチームは客演多数の若手メインのチームで,
もう片方が笠原さん筆頭にライフのベテランを集めたチーム!
座長の,藤原さん(56歳)が,女子高生!!(爆)
これ,絶対面白いでしょ(´艸`) と
わくわくしながらMy初日を迎えました。
まずは,ベテランチーム。
デイジー・メレディス:笠原浩夫
トリクシー・マーティン:山本芳樹
シビル・バーリントン:岩﨑大
モニカ・スミザーズ:藤原啓児
べリンダ・マシソン:仲原裕之
クレア・バーモント:曽世海司
アリス・フィッツパトリック:山根大弥
ドーラ・ジョンストン:若林健吾
ウィニー・アーヴィング:千葉健玖
仏語教師マドモアゼル:江口翔平
デイジーの母/ミス・グランヴィル:関戸博一
ミスター・トンプソン:谷沢龍馬
スコブロウスキー先生:楢原秀佳
ミス・ギブソン校長:倉本徹
山根さんと谷沢さんが客演です。
岩﨑さん,久しぶり―。
舞台は名門グレンジウッド女学園。
学園祭でお芝居の出し物をする,という劇中劇で
観客=学園祭に遊びに来た父兄たち,という設定です。
ギブソン校長は,ギブソン校長役で登場します。
きゃーっと賑やかに客席から生徒たちが登場して,
校長が挨拶して,劇中劇のスタート。
最初は,笠原デイジー。
どうなることかと思ったんですけどね
最初はちょっと,ふふふふ…って感じありましたが,
最初だけでしたね。
すぐに普通に可愛い女の子に見えてくるから,お芝居って面白い。
この作品,セリフとト書きも一緒に喋るんですね。
登場したら名前を名乗って,性格を簡単に説明したり。
「デイジーはすぐに~へ向かいました」みたいな状況説明とか。
なんかこの構造,落語みたいだなーと。
落語も登場人物になりきって喋るセリフと,
物語の進行とを1人でやりますもんね。
デイジーが同級生に陥れられて,
もうダメだ…と,母親を思い出して泣く場面があるのですが,
ポロポロ涙を流した後,すぐに「デイジーは…」とト書きのセリフがあって
この切り替えはすごいな,と。
噺家さんは,どこか俯瞰的な目で登場人物を見ていると思うのですが,
役者さんも,そうなのかな…と。
デイジーの相方の山本トリクシー。
ちょっとクセありますが,やっぱり可愛い
笠原さんはヅラですが,山本さんは地毛。
ヘアピンで前髪を留めただけなのに,可愛いw
他にも何人か地毛の人がいましたが,
キュートなショートヘアって感じで,違和感なし。
あ,一人,三つ編みしてる子いたのですが。
ちょっとボサボサになっちゃってました。
でも実際にああいう子いそうだなーとも
シビルは「公立学校の子なんてっ」と,
デイジーを陥れようとあれこれやるのですが,
漫画のキャラのような,意地悪なキレイなお嬢様,
というのが岩﨑さんにピッタリ
お付のモニカも,違和感ないですねーww
曽世さんは創業家の娘(今は没落しかけている)で生徒会長のクレア。
公明正大で理知的な生徒会長さんで,
こういう先輩は人気者だろうなーと。
クレアの親友・アリスは客演の山根さんでしたが,
可愛いですねー。
でも,ビシバシと後輩を指導する様子は,やっぱり男の子だな,と。
仲原君のベリンダも,イギリスにこういう女の人いるよね…
な見た目で,キュート。
あと,関戸君のグランヴィル先生が,すごーくキレイなんです。
ロングタイトスカートのスーツ姿なのですが,
体つきが華奢だし,髪型も素敵だし,
もちろん物腰もキレイだし。
背筋のピッとした先生でした。
江口君の仏語教師も可愛かったなー。
一時は学園を放校させられそうになったデイジーですが,
心を入れ替えたシビルが自分のやったことを告白して,
難を逃れます。
クレアのおじい様が隠した,という財宝も見つかって
更に,死んだと思っていたデイジーのお父さんが
実は学園で用務員をやっていた人で,
更にはお父さんはクレアの叔父様の伯爵だった,という
これ以上ないハッピーエンドで終わります。
いやー,楽しかった!
実はこの作品,初演を観た時はあまりピンとこなかったんですよね…。
なんか,ちょっと,見ててこっ恥ずかしい…と思った記憶があって。
なので,再演は観に行ってないんです。
でも,今回は文句なしに楽しかったです!
最近つくづく思うのですが,
長く劇団を続けていて,もちろん辞める人もたくさんいるけど
ずーっと出続けている人もたくさんいて,
層が厚くなったな,と。
敢えてベテランがキャピキャピした役(死語ですか?w)をやることで
安心して見てられるんですよね。
別チームはまた全然違った作品になってそうなので,
楽しみです