Noirチーム、2回目を観に行ってきました。
今回も前の方のブロックの席だったので、
天井からつりさげられた輪っかは、卵型に見えました。
帰り際、通路から見るとほぼ円形に見えて、
場所によってお客さんのとらえ方も違うかもなー、などと。
ラウルが卵の殻の中の死んだヒナの話をする場面では、
ラウル自身が殻の中に入っているように見えて、
この見え方は、前の方の席ならではかなー、とか。
1回目は、なんかちょっと、あれぇ・・・?と思った曽世ルイーズ。
今回は可愛かった!
見た目も、しぐさとかも磨きがかかってて。
やっぱりメイクかなぁ・・・
気のせいだったのかなぁ・・・
岩崎マルシャンは、ものすごーく気持ちが入っていて
ルイーズを愛おしく思う気持ちがビシビシ伝わってきました。
やっぱりお芝居ってナマモノですねぇ。
いくつか耳に残るセリフがあって、一つ目は
「生きてりゃいいのよ!」というルイーズのセリフ。
戦時下で入手困難なハムの塊を持って帰ってきたラウル。
彼が体を売って手に入れてきたことを悟るルイーズが、言うセリフです。
非常時って、そんなキレイごとだけじゃ生きていけないですもんね。
その後の「気前のいい客は逃がしちゃダメよ」ってセリフも
なんか好き
もう一つは、一足先にパリに離れるようマルシャンに説得され
一人じゃイヤ、あなたの仕事を手伝う!と答えるルイーズに対する
ラウルのセリフ「君の安全が、僕の安心だ」。
こういうシンプルなセリフが耳に残りますね、やっぱり。
「戦争は破壊だ」と涙するマルシャンのセリフも、グッときましたが。
その他つらつらと雑感を・・・
踊り子役はルイーズ以外に4人いて、皆さんとてもキュートなのですが
中でも田中君がキレイだなーと。
正統派の美人と言いましょうか。
しぐさとかもちょー色っぽくて、あたしにはできないわぁ・・・と(爆)
彼はコミュ障の三角君といい、振り幅広くて面白いですね。
あと、パピヨン演じる芳樹さんが、おかしくなってましたwww
前回はふつーだったんですけど。
今回は怪しい人になってましたよ
この作品、最後に雪が降るんですけどね。
原作同様。
倉田さんが「本物の雪を降らせる機械があるんですけど、
ものすごく高くて到底使えなくて・・・この雪、何でできてるか・・・まだナイショです」
とおっしゃってまして。
確かに気になってたんですよ。
もちろん紙吹雪なんて陳腐なものではなくて、
形も大きさもまちまちで、フワフワと舞うように落ちるのもあれば、
床に落ちた時に微かにポタッと落下音がするのもあって、
何だろう?と。
で、わたくしの予想は「蝋」ではなかろうか、と。
蝋を、うすーーーくスライスしたもの。
どうかしら?
どこかで正解教えてもらえるのかしら?
この作品、暗いのは暗いのですが、
ラストの音楽が力強い女性ヴォーカルの曲で、
あれでちょっと救われるというか。
諦めない強さとか、わずかながらの希望が感じられて
いい選曲だなーと思いました。
ま、歌詞がついてると、つい、歌を聴いちゃうんですけどね。
「Et maintenant(And now)」を繰り返し歌っていて、
しばらく頭の中でぐるぐる回ってました。
終演後はトークショー。
笠原さんのフリーダムな司会で、
岩崎さん、曽世さん、松本君、船戸さんご出演でした。
あまり感情を表に出さない演技をしていて、
稽古中には特に指摘がなかったので、これでいいんだなーと思っていたら、
通し稽古残り2回のタイミングで
「なんかね、違うの。何て言えばいいのか分からなくて言えなかったんだけど…良くないの」
と、倉田さんからダメ出しが出て、ええええー!と
メイン3人で緊急会議をした話とか、
3人でお好み焼きを食べに行った話とか、
黒い目の男は「真っ黒だから」と言われた話とか。
「この人(岩崎さん)、タッパあるからなんか安心感あって、頼れるの」と
寄り添う曽世さん、まさしくルイーズ
大きく心を動かされる作品ではないのですが、
じんわりと、沁みてくる作品ですね。
良い作品だと思います。
再演も、あるかな?