元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

スピーカーケーブルを元に戻してみる。

2006-11-21 06:50:08 | プア・オーディオへの招待
 前回、スピーカーケーブルを英国Chord社のCARNIVAL Classicに付け替えたことを書いたが、あれから数週間、相変わらずこの甘口の音は個性が強すぎると思う。単に“品が良くてスイート”ではなく、いわば一杯の英国ブランド高級紅茶の中に角砂糖を3個ばかりぶっ込んだようなサウンドだ。気分を変えるため、以前使っていたケーブルにひとまず戻してみた。



 しかし、ただ戻すだけでは芸がない。ちょっと小細工を試みてみる。使用しているスピーカー(KEFiQ3)はバイワイヤリング端子を装備していることは以前書いたが、購入時には高音部と低音部を繋ぐジャンパーケーブルがデフォルトで付属している。この付属品ジャンパーケーブルは多くのスピーカーの場合“オマケ”みたいなチャチなもので、取り外した方が良い結果が得られるらしい。ただしiQシリーズに着いているジャンパーケーブルはOFC線(Oxygen-Free Copper 無酸素銅)に錫メッキを施した、少なくとも見た目は立派なものだ(上のカタログ写真参照)。果たしてその“実力”はどうだろう。

 今回は付属品ジャンパーケーブルを取り外し、その代わりにスピーカーケーブルを端から十数センチ切り取って作成した“間に合わせのジャンパーケーブル”を付けてみた。こっちの方が音が良ければ、付属品ジャンパーケーブルは使う必要はないと言える(注:ジャンパーケーブルは市販品もあるが、どれも高価だ。たかが針金ごときに大枚は払えない ^^;)。



 さてその結果だが、大きな変化はないものの、スピーカーケーブルの切れ端をジャンパーケーブル代わりにした方が中高音の繋がりがスムーズになった。やはりジャンパーケーブルとスピーカーケーブルの線材を同一にした方がベターなのだ。

 言い忘れたが、以前からのケーブルは日本のメーカーであるSAEC製である。8年以上前に買ったもので、型番は表面の印刷が剥げ落ちているため不明。定価がメーター当たり千円程度だったと記憶している。CARNIVAL Classicと比べれば情報量は落ちるが、音場の見通しは上。高音と低音に若干の強調感があるものの、クールにスッキリとまとめてくる。好みで言えばこちらに軍配が上がる。

 ではこれを継続使用すればいいのかというと、それも無理なのだ。なぜならコードの表面と絶縁体がかなり老化しており、ボロボロになりつつあるから。当初このケーブルは音楽好きの同僚あたりにタダでくれてやろうと思っていたが、こんなにくたびれたものは譲れない。よって折を見て廃棄処分ということになろう。

 いずれにしろCARNIVAL Classicとは別にリファレンスのスピーカーケーブルを調達する必要がある。次は米国製を試してみよう。それがダメなら“安全策”としてSAEC製の上位機種を購入するまでだ。いやまて、他にもケーブルのメーカーは山ほどある。さて、どうしようか・・・・このように、オーディオファンの悩みは尽きないのであった(まあ、それが楽しいんだけどね ^^;)。
コメント
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