猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

プロジェクトV

2021-10-26 21:51:22 | 日記
2020年の中国・香港合作映画「プロジェクトV」。

トン・フアンティン(ジャッキー・チェン)によって設立された"ヴァンガード"は、
世界中のクライアントにセキュリティサービスを提供する民間の国際特殊護衛部
隊。そのクライアントである実業家チョン・クォックラップ(ジャクソン・ルー)
が、ロンドンのチャイナタウンで誘拐されてしまう。救出のために派遣されたヴ
ァンガードのロイ・ジャンユー(ヤン・ヤン)らは、ビジネスパートナーのマシム
が中東過激派の首領であることに気づいたチョンが、そのことをロンドン警察に
伝えたことが事件の背景にあると知る。

ジャッキー・チェンの主演映画最新作。トン・フアンティンは民間の国際特殊護
衛部隊ヴァンガード(本部・ロンドン)の創設者であり、最高司令官を務めている。
ロンドンの中華街で開催された旧正月の祝賀イベントで、ヴァンガードの顧客で
ある中国人実業家チョン・クォックラップ夫妻が誘拐された。チョンのビジネス
パートナーであるマシムは、中東のテロリスト集団のリーダーであった。このこ
とに気づいたチョンは警察に通報し、マシムはアメリカ軍によって殺害された。
父の殺害に激怒したマシムの息子・オマル(エヤド・ホーラーニ)は、傭兵部隊に
チョンの誘拐を命じたのであった。
ジャッキー・チェンが主演ということになっているが、ジャッキーの活躍は少な
く、何だか脇役みたいで、ちょっと期待外れだった。それでもまだまだこういう
映画を作ってくれることは嬉しい(監督は何度もジャッキーとタッグを組んでき
たスタンリー・トン)。舞台もロンドン、アフリカ、ドバイと国際的で派手。最
高司令官のトン役のジャッキーはメンバーに指令を出すのがメインで、いや自ら
も顧客の救出には向かうのだが、とにかくアクションシーンが少ない。ヴァンガ
ードのメンバー、ロイ役のヤン・ヤン(すらりとしたイケメン)のアクションが見
どころといった感じ。近年のジャッキー映画を観ていると、ジャッキーももうお
年だし、一歩引いて若手に見せ場を譲っているような感じがする。それはそれで
いいとは思うが。
物語はまあおもしろいのだが、とっ散らかってまとまりがない感じ。あまりに舞
台を移動させすぎなのだろうか。でも今までにもそういうジャッキー映画はあっ
たし、もっとおもしろかったと思うのだが。やっぱりジャッキーのアクションの
少なさのせいか。アクションもカンフーではなくカーチェイスとか爆発シーンと
かがメインで、今ひとつ。それにCGが雑というかちゃちすぎ。今時もっと迫力
あるCGが作れると思うのだが、予算不足だったのだろうか。ライオンのシーン
なんか丸わかりだし。悪いところばかり書いているが、ヤン・ヤンのアクション
は観る価値はあるし、ジャッキーのコミカルさも健在。なんだかんだ言ってもジ
ャッキーを観たい人にはいいかもしれない。




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コメント (2)
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