猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

メニルモンタン 2つの秋と3つの冬

2017-02-09 04:24:22 | 日記
2013年のフランス映画「メニルモンタン 2つの秋と3つの冬」。
美大を出たものの、33歳になっても定職に就けずにいるアルマン(ヴァンサン・
マケーニュ)は、ジョギング中に知り合った女性アメリ(モード・ワイラー)に惹
かれる。ある日、夜道で2人の男に襲われそうになっていたアメリを助けようと
したアルマンは、逆に刃物で刺されてしまうが、この事件をきっかけにアルマン
とアメリは急接近する。

とてもユニークな恋愛映画。主人公のアルマンは、33歳の誕生日に、もういい
かげんこのままではいけないと思い、「仕事を見つける、運動を始める、タバコ
をやめる」と決意する。ジョギングを始めたお陰でアメリという女性に出会う。
メインの登場人物はアルマンとアメリ、アルマンの親友とその恋人だ。恋愛映画
なのだけれど、33歳といういい年齢をした男性たちの青春映画という感じもする。
彼らの日常に、ああこんなことあるよね~、こんな気持ちになることあるよね~
と、うなずきながら観てしまう。
アルマン役のヴァンサン・マケーニュってかなりハゲているのだけど…あの年で
気の毒だな。まあトレンディエンジェルみたいな人たちもいるし…。ラストは
ちょっと意外だった。アルマンがアメリを許すと思わなかった。私がアルマン
だったら無理だなあ。多分別れる。でもそれもアルマンの1つの選択なのだろう。
ビジュアル的にはアルマンより親友の方がかっこいいが、この物語はアルマンが
かっこよくないところがいいんだろうな。
メニルモンタンとはパリ20区の高台にある、昔から移民や地方出身者が多い街
なのだそうだ。いい雰囲気だった。




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コメント (2)
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